作者 : オノナツメ
ふたりで歩んだ悪党の道…ここが分かれ道。 多くの手下を従え、誰もが一目置く悪党一味となった、 弁蔵と宗次の「ふたがしら」率いる壱師。 しかし、ふたりの思いの方向はわずかなズレを見せはじめていた。 そんな中、手下の一人で錠前外しを得意とする仙吉は、 惚れた女と添い遂げるため、一味からの足抜けを望んでいた。 やがてその望みが、思わぬ事態を引き起こすことに…。 峠を目指して共に歩んできた弁蔵と宗次。 その、長い長い旅路の終着点……最終巻。 【編集担当からのおすすめ情報】 WOWOWにて二度にわたり実写ドラマ化された オノ・ナツメ氏による大人気連載も、ついに完結です。 悪党としての「頂点」を目指して古巣を飛び出し、 ふたりで歩んできた長い旅路。 大切な者を失い、いつの間にか壮年を迎え、 それでも離れず「ふたがしら」として 一味を率いてきた弁蔵と宗次が辿り着いた場所とは、 目指していた「頂点」なのか、それとも……。 旅の終わりをぜひともご覧ください。
鬼と仏…ここは峠か、それとも分かれ道か。 すれ違いを重ねる弁蔵と宗次。 しかし、それを見かねた芳の取り計らいにより、 ふたりはともに目指すべきものを再確認した。 その矢先、叶屋の策略にはまった芳が窮地に。 芳のもとへ急ぎ駆けつけた弁蔵と宗次が見た、 信じがたい光景とは…。 ここがふたりの分かれ道となるのか…… オノ・ナツメによる江戸活劇、第六集! 【編集担当からのおすすめ情報】 2015年6月に、主演・松山ケンイチ氏×監督・入江悠氏 という豪華タッグにより、WOWOWにて実写ドラマ化 された本作。 ドラマでは「大坂編」を中心に描かれていましたが、 物語は現在、佳境中の佳境にさしかかっています! この第六集に収録している、弁蔵と宗次がのちにそれぞれ 「鬼」と「仏」と呼ばれるきっかけとなった衝撃の事件は、 読み進めながら魂が震えること間違いありません。 弁蔵と宗次の心は、離れてしまうのか…。 新刊の発売ずっと楽しみに待ってくださっていた読者さんも、 ドラマから新しく入ってきていただいた読者さんも、 ぜひぜひご一読ください!
江戸の四季の中、父子のあたたかな日々。 気弱な同心・立花伊織。与力様に怒られたり、同心仲間に手柄をとられたりしつつも、町を見廻り治安を守る。そしてその傍らには、我が道をゆく息子・巳太郎の姿が。初鰹・七夕・煤払い・雪うさぎ……父ひとり子ひとりの日々を、四季の移ろいとともに描く1冊。 【編集担当からのおすすめ情報】 ショートWEB連載が描き下ろしを加え待望の単行本化!名コンビとも言える父子・伊織と巳太郎、ふたりを見守る周囲の人々---さりげなく想いあい大切に送られる日々に、じんわりと胸があたたかくなります。そして実はこの子、幼少期の『さらい屋五葉』名脇役・立花なのです。『五葉』読者も、そうでない人も楽しめる1冊です!