作者 : ジョージ秋山
孤高の天才、ジョージ秋山を追悼! 故ジョージ秋山先生の業績を称え追悼し、その全貌に迫る! 去る2020年5月に逝去したジョージ秋山。 デビューから晩年まで、絶えず問題作、話題作、そしてヒット作を 送り出し続けてきたその軌跡を、先達、後輩、担当者の証言で追う。 最初期作品、デビュー作品をはじめ、主たる作品解説リストも掲載。 漫画史上、稀有の鬼才を一冊に! 【編集担当からのおすすめ情報】 多くの証言で浮かび上がる、ジョージ秋山の素顔と 非常にレアな初期作品。漫画読みなら必読の書です。 森田拳次インタビュー とりいかずよしインタビュー すがやみつるインタビュー 柳沢きみおインタビュー 高橋のぼるインタビュー すぎむらしんいちインタビュー コージー城倉インタビュー 呉智英 伊集院静 大槻ケンヂ 美保純 奥田瑛士 浅野忠信 小沢一敬
親に愛されない醜い少年が出会った謎の美少女紅子。 無垢な少年は唆され悪の道を進んでいく…妖艶な美女の目的とは? 世間に復讐する壮絶な悪の華が今咲き開く! ジョージ秋山の名作「ギャラ」を完全リメイク! 策略渦巻くサイコサスペンス新刊!
連載44年、全1039話。堂々完結。 44年にわたり描かれてきた1039話の物語… そして、その中に散りばめられた言葉に、 一体どれだけの人間が揺り動かされてきたのだろうか? 漫画家・ジョージ秋山と主人公・浮浪雲の長い長い旅が終わる。 一日中、働き通しの母・かめさんの姿を見て、新之助とお花が感じたものは…『母様の日々』 浮浪雲と付き合いがあった女たちに取材する「よみうり屋」。彼女たちの<浮浪雲評>は…『さよなら』 突然、姿を消した浮浪雲。一体どこへ? 様々な憶測が飛び交うが…最終話『神隠し』他、全9編収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 ジョージ秋山は、この巻に収録されている最終話「神隠し」で『浮浪雲』を完全に描ききりました。その生き方に、数多の人が憧れた主人公・浮浪雲の最後の姿を、その目に焼き付けてください。
通算1000話突破の金字塔! 生きる喜びを見失った老夫婦が最後に選んだ道は?…「晩秋の海」 自分をたらせ。雲の言葉の意味を考える男が辿り着いた答えは?…「たらす」 進むべき道、生きる道に迷える青年・青田にとって、浮浪雲は認めたくない存在なのだが…通算1000話となる「ひねもす」他、時に重厚に、時に軽やかに「人生」を描き出す全9話収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 2016年、画業50周年を迎えた・ジョージ秋山。氏のライフワークと言って過言ではない、漫画史に残る名作の最新刊です。
つまるところ、人間誰もが孤独。 母が死ぬ夢を見た新之助。それが正夢になりはしないかと疑心暗鬼に…「赤い月」 大店の後家さんが、大奥を下がる時に天璋院様から頂戴した観音様が盗まれた! その犯人は…?「後家観音」 仲が良いと評判だった夫婦。だが、亭主が急逝。残された妻は…?「おしどり夫婦」 “人間とは…?”ということを改めて考えざるを得なくなる全9話収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 連載開始から40年を超える幕末が舞台の時代劇…だが、描かれているのは、まぎれも無く“いま”。台詞が深く刺さる一冊です。
これぞジョージ秋山。これぞ浮浪雲。 「愛してる証拠に殺してやるんだよ」(第1話 鬼女房) 「(父上は)やっぱりお正月っぽい人だなあ」(第2話 四苦八苦) 「どいつもこいつも みんなそうじゃねえけ。金のために生きてんじゃねえかよ。嫌だ嫌だ。人間てえのは嫌だねえ」(第5話 修羅の穴) 「おめえ、自分に飽きちゃあいけねえよ。自分を好きになんねえとよ。誰からも好かれねえよ」(第7話 ぼんやり) 今こそ、こんな時代だからこそ、心震える魂のセリフが満載の全9話。 【編集担当からのおすすめ情報】 106集はいつにも増して心に刺さってくるような作品ばかり。心から血が出るほどに噛みしめて欲しい最新刊。
一つ一つのセリフに真実がある。嘘がある。 「心ないようで、ある。あるようで、ない。いわば空(くう)なるものじゃ」 「西洋を妄信狂信は危険であるぞ」「医療は神にも勝る」 「オレの恋心はどうしてくれるんだよ。オレの絶望はどうしてくれるんだよ」 「おとうちゃんの命はおとうちゃんのものだけど、おとうちゃんだけのものじゃないよ。おかあちゃんのものだし、私のものでもあるんだよ」 「何事もだ、答えを出すことはないんだよ」 (すべて本巻収録のセリフより) 繰り返し読んでさらに深く、笑って読んでさらにさらに深く噛みしめる。人間のホントとウソ。馬鹿で哀しい人間が充満してる全9編収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 特にお薦めなのは、本巻収録の「虫の声」、「異母兄弟」。 鬼才・ジョージ秋山の本領発揮、傑作です。是非ご一読を。
人は、他人がいるから幸せで、不幸だ。 吉良邸の井戸で黄金の光を目撃した新之助が…!?「黄金伝説」。 浮浪雲のいいかげんさが、どうにも許せない青田師範がガツンと…!?「ぺにしりん」。 品川宿で保険金殺人が起きる!浮浪雲とカメさんの夫婦は…!?「生命金」。 最愛の母を喪った息子。死ぬのは悲しい。でも生きるのももっと悲しい……「慈悲」。 人と人が集まって街になる。人は人がいて笑い、人は人がいて泣く。 馬鹿で哀しい人間関係を描いた珠玉の全9編収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 時々鋭い切れ味で、時々超いいかげんで。円熟味を増した鬼才・ジョージ秋山の冴え渡る“芸”をご堪能ください。
人間の営みは、馬鹿馬鹿しくって、哀しい。 婚礼の前日に、一度だけ過ちを犯す花嫁の心理を描いた『狐の嫁入り』。 『跡継ぎ』で語られる、腹を痛めて産んだ我が子を抱けない女の覚悟。 「あちきはいつも女に愛想尽かされるんです」と笑う浮浪雲の爽快。『素泊まりの人』。 我が子の将来に絶望した母がとった、絶望的な“愛の形”とは? 『はぐれくも蛛』……… 魂の救済と慰安を求めるすべての人へ。 全九編収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 本巻収録の『はぐれ蜘蛛』はビッグコミックオリジナル2014年1月5日発売号に掲載された作品です。つまり正月号です。お正月から“こんなもの”を描いてしまうジョージ秋山という作家は、やっぱりただもんじゃない。こんなものがどんなものか、是非お読みください。
世界はこんなにも豊かだ。人がいるから。 女房が病床にあるのに、隣の家の奥さんとヤッてしまった亭主…殺人事件に発展した夫婦間の本当の理由は…!?「女房の隣の横」 女房がある日突然姿を消した……原因は不甲斐ない自分のせいだと考えた男は…?「地女」 ひとり黙々と、自分の墓を掘る坊主がいる…なぜ?「墓穴」 ほか、 喜びと哀しみ、希望と絶望、沈黙と饒舌…… 今日を生きるヒントに溢れる全9編収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 2014年度某都立高校の入試問題として『浮浪雲』単行本第31集の一節が 出題されました。中学生に『浮浪雲』を考えさせるなんて…なかなかやりますね。でも、世代、性別問わず、誰もを考えさせるコトが、『浮浪雲』にはたくさんあります。
ぐらり、人生が少し違って見えてきます。 唯一の生きる希望とは、浮浪に「あちきと遊ばない?」と声をかけられることだと常々言っていた老婆。死に際に、枕元に立った憧れの浮浪に老婆は言う「帰っとくれ!」その理由とは?……『乾物の味』。他、ほんの少し肩の荷が下りたり、隣に住んでる人の心配事がわかったり…昨日までの人生が少し違って見える全9編収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 今巻101集は、夫婦の話が多く収録されてます。どこかうまくいかないな、と感じているご家庭は、浮浪雲に解決のヒントがあるかもしれません。
人間の日々の営みを描いて遂に100集! 人間の喜怒哀楽、その先にあるもの。 笑いながら泣いている。泣きながら笑っている。 人間の日々の営みを、ふわりと、ずばっと描き続けて─── 遂に単行本第100集! どこから読んでも、何度繰り返し読んでも、 読むたびに新しい発見がある。まさに人間図鑑! 【編集担当からのおすすめ情報】 100集に収録されている「勧善懲悪」。これは、少年のいじめ問題を扱った挑戦的作品です。他、単行本100集を数えてもなお、意欲的な短編全9話収録です。
愛の形、いろいろ。人間と同じで。 追い続けてやっと巡り会えた亡き父の敵。仇討ちを果たさんと男は、年老いた敵を前にするが……!?「遠い海」 病気の女房の薬代にするために、その女房の体を売る男……。女房は血の涙を流して言う「幸せって何?」 「垂乳根」 何も聞かずに別れてくれと言って消えた亭主。離縁した後、亭主が余命一年の不治の病だったことを知った女房は…? 「亭主の企て」 いびつで不格好で、けれど美しい愛の形。様々な愛の形を描いた全9編収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 隣で寝ている亭主を、女房を信じられなくなった時。「愛」が息苦しくって逃げたくなった時。「しょうがねえよ」と肩を抱いてくれる、あるいは「馬鹿野郎!」と叱ってくれる…そんな全9編収録です!
鬼才が描く短編の切れ味を堪能せよ! 障子の破れ目からお月様を眺めて涙を流す女房。その姿を見て旦那は… ?「おたがいさま」。 “幸せとは何か”を探して、新之助は江戸の町をほっつき歩いて…「そこの細道」。 生き別れになっていた孫娘との再会で、生きる希望が湧いてきた老人を描いた「とっつあんの饅頭」。 他、希望と絶望を繰り返し、「人生捨てたもんじゃない」と感じさせる鬼才・ジョージ秋山の切れ味冴え渡る全9編収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 連載900話を超えて尚、新たな物語世界に挑み続けるジョージ秋山氏の芸とその奥深さを是非、感じてください!読めば新たな発見が必ずあります!
平成の今こそ繰り返し読んでほしい! 品川宿の問屋場“夢屋”の頭である浮浪雲。ふうわりふらりと風に吹かれて、何を考えてんだかさっぱりわかんない。 それでいて、何か一大事があると、みんな浮浪雲を頼ってくる。 浮浪雲ってえ奴は、不可思議で、謎で、難しい。 平凡に生きることがいかに貴重であるかを説く『平々凡々』。 『いんとく』のラストの台詞「馬鹿野郎、自分で考えろい」。 『愁傷の日々』で交わされる女房の往生際での会話の切迫。 余命三か月の女房に対し、哀しみの感情が湧いてこない亭主の リアルすぎる苦悩を描いた『鬼嫁ですよ』……… 魂の救済と慰安を求めるすべての人へ。 全九編収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 混迷の度を深める政治、救われない人を生み出してゆく社会。 悩みを深くしている人に是非本書を読んで欲しい。 読めばきっと肩の荷が軽く感じられるはずです。 第97集では、特に『鬼嫁ですよ』は必読。傑作です。
人間が生きてゆくのに一番大切なものは!? 品川宿の問屋場“夢屋”の頭である浮浪雲は、散歩がてら道行く女性に「おねえちゃん、あちきと遊ばない?」などとと声をかけてくる飄々とした遊び人。妻のおカメは、そんな浮浪雲を大きな愛情で包み込む…… 浮浪雲が妻のカメさんに「浮浪雲だって、年は取ります」と突然の老人宣言をする『老人宣言』や、女房をいじめることで日頃の憂さを晴らしていた夫の意外な末路とは…『にょう棒』、いつも同じ時刻に同じ歩調で、同じ道程を散歩する源じいさんと犬・米三郎の切ない物語『彼方のあなた』他全9編を収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 2011年3月11日に発生した東日本大震災直後に描かれた作品も収録されている単行本になります。大規模な地震災害がテレビや新聞等で報道されるたびに、作者・ジョージ秋山氏は家族の在り方を改めて考えさせられる出来事だったと語っております。氏が感じる、考える家族の在り方とは!? 独特な切り口で人間模様を描く『浮浪雲』をご覧ください。 第一章 老人宣言…………5 第二章 馬鹿みたいな人…………27 第三章 にょう棒…………49 第四章 日常性活…………71 第五章 おたがいさま…………93 第六章 きずな…………115 第七章 娘っ子天国…………137 第八章 彼方のあなた…………159 第九章 父子(ルビ:おやこ)外道…………181