ミミズクと夜の王 1
魔物のはびこる夜の森に、死にたがりやの少女が一人。
額には「332」の焼き印、手足には外れることのない鎖。
なにかを望むことなんて、とうに忘れてしまったけれど。
空っぽの心で、それでも少女は希う。
「あたしを食べてよ、夜の王様」
2021年4月刊
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