ミミズクと夜の王 2
あたしを食べてよ、夜の王様。
ーー幾度も紡ぎ、拒絶された願い。
けれど、此処にいることを赦されているだけで。
それだけで、息がつまるほど幸せだった、のに。
「「行け。獣を称する娘。お前にはもう、ここにいる理由がない」
2021年11月刊
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