2013年7月30日発売
記憶とは、甘美な呪いであるーー ロープも。 火薬も。 ナイフも。 ある種の道具は、使う者の心次第で、凶器にもなり得る。 しかし、ロープも火薬もナイフも、人の生活を豊かにした。 誰かの命を救うこともあっただろう。 記憶を取り出すメディア…メモリー・セーブ・キャンディー。 危うさを秘めるこの道具に、傷つけられた者たち… そして、救われた者たち。 人間を形作るのは、意志か、欲求か、それとも記憶なのか。 「想い出」を巡るドラマは、クライマックスへ向けて加速をはじめるーー 【編集担当からのおすすめ情報】 スピリッツ発の期待の新星・荒井ママレ氏による、記憶を巡るSFストーリー『おもいでだま』 待望の第3集発売! 今集では、ミオの「存在を消された」兄・ハルの登場で、MSC社、そして椎名家の秘密が次第に明らかに!! 自らに記憶と向き合い、次第に変わりゆく「記憶抽出依存症」のミオと、彼女の元を訪れる、様々な依頼者たち… 毎回、新鋭とは思われぬ完成度の高い構成力&画力に、担当者としても唸らされっぱなしです!! 物語は最終章へ向け、ますます本格、ますます骨太に。 その一方、描き出される感情はますます繊細さを極めていっております。 誰もが立ち止まり、自らの歩んできた道を振り返りたくなる… そんな、心に残る一冊です。 今からでも遅くありません! 是非『おもいでだま』の世界へ!!!!!!
これぞ、空想科学浪漫!少年少女の大冒険譚 万国博覧会開催に沸く大英帝国絶頂期の倫敦。 突如大気圏外より飛来した三脚砲台は華の都を一瞬で地獄に変えた…!! 孤児院で暮らす少年・オリバーは混乱の中、上流階級の少女・アリスと出会う。 押し寄せる圧倒的絶望の中で、交わるはずのなかった二人の運命は次第に交錯し…… 空想科学小説の古典が奇才の筆を得て鮮やかに蘇る!! 『菫画報』『二十面相の娘』等の作品で熱狂的ファンを持つ著者の最新作! 怪奇、活劇、そして少年少女の一大冒険浪漫!! 【編集担当からのおすすめ情報】 注目の空想科学浪漫、第二集が登場です。 今巻では騒動に乗じて大英帝国乗っ取りをたくらむ政商・グレイヴが登場。 侵略を続ける火星人との攻防に加え、異なる思惑を持つ人間同士の争いも表面化し、 子供たちの冒険譚は新たな段階を迎えます。 オビの推薦文は著者・小原愼司氏の大ファンを以前より公言してきた『それでも町は廻っている』の石黒正数氏。 巻末に小原氏と石黒氏の対談も収録。