2019年11月9日発売
現役高校生兼ライトノベル作家である和泉正宗(PN:和泉マサムネ)は、義理の妹にしてイラストレーター・エロマンガ先生こと紗霧とふたりで暮らしていた。 男性陣(+アルミ)の期待と熱狂が入り混じったバレンタイン騒動を終え、ホワイトデーからさらに数日が過ぎ去ったある日曜日。和泉家のリビングは惨憺たる有様だった。そこには、ホワイトデーの失敗からやけ酒で酔い潰れた獅童国光と、アニメ化の売上が振るわず鬱々と酒を飲む草薙リュウキ、ふたりの作家の無残な姿があった。家主のマサムネはあまりの状況にあきれ果て、遊びにやってきた山田エルフも絶句する。 そんな荒廃した和泉家に突如、マサムネと紗霧の保護者だという女性がやってきて……!?
二〇九六年六月。二年生になった達也たちの間では、今年の九校戦の噂が飛び交っていた。そんな折、魔法科第一高校に届いた九校戦の今年の開催要項ーーそこには競技種目の大幅な入れ替えが記されており、着々と準備を進めていた(はずだった)生徒会は大混乱! 達也たちも準備に奔走することになる。一方、裏の世界では十師族の一つ・九島家が九校戦を利用した不穏な企みを進めていた……。
二〇九六年九月のある日、達也たちの自宅を再従姉弟の黒羽亜夜子と文弥が訪れる。彼女らが携えてきた四葉家当主・真夜からの手紙、それはパラサイドール事件の黒幕であるテロリスト・周公瑾の捕縛について達也へ協力を乞うものだった。依頼を果たすため、達也は十師族の一つ・九島家の先代当主である九島烈に面談を申し込む。それは、古くから続く魔法師たちの因縁の輪の中へと飛び込むことを意味していたーー!!
ギリシアに到着したネロは、憧れの地で浮かれ狂う。しかし、またもや発覚した暗殺計画を知ると、奸臣の思惑どおり、古代ローマ随一の名将に非情な決断を下す。一方、ロドス島で捕縛されたプリニウス一行も、皇帝の待つコリントスへ。正気を失いつつあるネロは、ようやく再会したプリニウスに、自ら「太陽神」となる欲望を語る。その時、帝都ローマでは、流浪の果てに再び奴隷となった娼婦が……。ついに帝国崩壊のカウントダウンがスタート!?