制作・出演 : 下條正巳
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松竹株式会社御前様曰く「煩悩が背広を着て歩いている」寅さんが、出家する!?そのありがたい法話と恋の行方を前にして、ついには仏も泣き笑い! 『男はつらいよ』第32作は、寅さん(渥美清)が出家してお坊さんになる!?ことの起こりは、 博(前田吟)の父の墓参りに寅さんが立ち寄ったこと。 かつて博の父を演じた志村喬亡き後に合わせた今回の設定は、 かの名優に対するシリーズからのオマージュでもあるが、 そこで寅さんはひょんなことから二日酔いで動けない寺の住職(松村達雄)に代わって法事を務めることに!? ところが、あの名調子を発展させた法話が檀家に好評で、彼はそのまま寺に居座った。 やがて博の父の三回忌がやってきたが、そこに現れたのは……! 今回の寅さんはコミカル色全開だが、 その一方で彼は住職の息子・一道(中井貴一)を慕うひろみ(杉田かおる)を応援しつつ、例によって一道の姉・朋子に片想い。 その結末は……周囲の予想を裏切って、御仏は意外な方向へと彼の恋をお導きする!?
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松竹株式会社後輩の泉を追って、愛の彷徨い人と化すさくらの一粒ダネ・満男! この伯父・寅さんにして、この甥あり!?青春の苦悩をおもしろ可笑しく描く満男篇第一弾! ご存知下町人情大河シリーズ『男はつらいよ』も第42作にして、ついに“満男(吉岡秀隆)篇"へ突入。 寅さんの甥として第1作で誕生した彼もすっかり成長し、本作では大学受験に失敗した浪人生。 何とか反抗的で親の博(前田吟)とさくら(倍賞千恵子)の手を焼かせている。 そんな彼も転校していった後輩の泉(後藤久美子)にひそかな想いを寄せていた。 我らが寅さん(渥美清)は青春真っ盛りの可愛い甥っ子の初恋を応援する。 世間から外れた自由人にシンパシーを抱くのは思春期ならではの傾向。 かくして満男は寅さんに倣うかのように愛の彷徨い人と化し(!?)、 家出してバイクで転倒したり、オカマ・ライダー(笹野高史)の誘惑をはねのけながら、 愛しいあの子の住む佐賀県へと向かうのであったが、偶然か必然か、そこでも彼は“伯父さん"と再会してしまうのであった!
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松竹株式会社好評“満男篇"第2弾!別れた父に会いたいと願う泉の想いを叶えるため、満男の“男"が試される。 「青年、行け!」と甥っ子を激励する頼もしき伯父・寅次郎!? 前作『ぼくの伯父さん』の好評を受けて、 引き続き寅さん(渥美清)の甥・満男(吉岡秀隆)と泉(後藤久美子)の恋の行方を主軸とした『男はつらいよ』シリーズ第43作にして“満男篇"第2弾。 ようやく大学に入れたものの、相変わらず両親には反抗しっぱなしの満男のもとへ、泉が上京してきた。 何でも別居中の父親(寺尾聰)に会いに来たというのだが…。 今回は泉の複雑な家庭環境にスポットが当てられ、その中でも満男の男としての度量が試されていく。 仕事を辞めて大分県日田で暮らす父に会おうとする泉とともに新幹線に乗った満男。 それを追いかけるのは、泉の母親(夏木マリ)と寅さん。 色っぽい美人ママとの道中は、寅さんでも満更でもないご様子。 さて、若い二人と円熟した二人、双方の旅の果てに待ち受けているものは?
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松竹株式会社甥っ子に負けてられないとばかりに、大人の恋の機微を若い二人に指し示す寅さん!いよいよ佳境の“満男篇"第3弾。 満男(吉岡秀隆)と泉(後藤久美子)、若い二人の恋の行方を追う“満男篇"もいよいよ佳境を迎える『男はつらいよ』シリーズ第44作。 東京での就職活動が上手くいかず、その上母親(夏木マリ)の再婚話に心傷ついた泉は、日本海を見たいと家出してしまう。 しかし彼女は鳥取の地にて“おじちゃま"こと寅さん(渥美清)と偶然にも再会。 心配して駆けつけた満男とも合流し、三人はかつて寅さんが惚れて心配して駆けつけた満男とも合流し、 三人はかつて寅さんが惚れていたという聖子(吉田日出子)の営む料亭へと赴いた…。 今回は若者たちに負けてられないとばかりに、寅さんの恋愛も大きくクローズアップされていく。 そして若い二人は、大人の恋の機微を目の当たりにしながら、少しずつ大人への階段を上っていくようでもあるが、 一方では満男の寅さん的ずっこけぶりも少しずつ板についてきているようでもあり!?
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松竹株式会社満男の恋にカッコイイライバル出現!? 『髪結いの亭主』におさまった寅さん、甥っ子の恋の悩みを叱咤激励するも、美人理髪師の思いに気付かず…! 泉(後藤久美子)が東京のCDショップに就職し、満男(吉岡秀隆)はご機嫌な毎日。 一方寅さん(渥美清)は、宮崎でひょんなことから理髪師の蝶子(風吹ジュン)と知り合いになり、なし崩し的に厄介になることに。 そんな折、友人の結婚式で宮崎へ赴いた泉は、偶然か必然か、寅さんと再会する。 そのとき寅さんに思わぬアクシデントが…!? シリーズ第45作は、満男と泉の初々しい恋模様に大きな転換期が訪れると同時に、 フランス映画『髪結いの亭主』をお手本にした、寅さんと蝶子の粋なラブ・ストーリーが繰り広げられていく。 そして伯父と甥、愚かながらも恋と愛に真剣な男たちは、いつしか師弟のような関係で結ばれていくのだ。 第1作から御前様役としてレギュラー出演し、寅さんはじめ葛飾柴又の人々の慈愛深く見つめ続けてきた名優・笠智衆は、 惜しくも本作が遺作となった。