映画むすび | 制作・出演 : 宮内国郎

制作・出演 : 宮内国郎

殺人者(ころし)を追え殺人者(ころし)を追え

戦慄の殺人事件に張り込んで必死の九十六時間!憎悪に燃え真実にみなぎる不屈の刑事魂! ■凶悪犯人を追って情婦の身辺を張り込む二人の刑事。共犯者に潜入されて恐怖の四十八時間をおくる善良な市民・・・・・ そんな複雑な人間の心理描写を、団地という特殊な環境を背景に、ドキュメンタルなタッチで描く異色アクション。  ■競馬場での現金強奪事件発生、凶悪犯の情婦を刑事ふたりが張り込む。 平和の象徴たる郊外のマンモス団地で同時多発的に眺める人間模様、やがて強奪金を狙う三人組が別の部屋を乗っ取り、母子を人質に張り込みを始めるーーー。 松本清張×野村芳太郎の『張込み』、アルフレッド・ ヒッチコックの『裏窓』を思わせる限定空間でのスリル、わずか71分のタイトかつ濃密な団地サスペンス。 ■強情な若手刑事に日活の小高雄二、飄々と犯罪哲学を語る相棒のベテラン刑事に『幕末太陽傳』『黒い画集 あるサラリーマンの証言』ほか 名脇役として活躍した織田政雄、両者とも代表作と言っていい存在感を示している。 日活の悪役として鳴らした井上昭文は強奪金を狙う三人組のひとりに扮して、粗野な魅力を発揮。 上月左知子、香月美奈子と女優陣も充実。 ■音楽は『シン・ウルトラマン』で再注目されている宮内國郎(本編クレジットでは国郎)。 東宝や円谷プロの特撮作品で知られる宮内の激レア初期作であり、ジャズをメインに焦燥を引き立てる。 脚本は『太陽の季節』の監督・古川卓巳と若井基成によるオリジナル、意欲あふれる前田満州夫のデビューを支えた。 前田は競輪映画の破滅的傑作『人間に賭けるな』など日活で4本の監督作を残したのち、 国際放映に転じてテレビのプロデューサーとして活躍。そんな“幻の名匠”によるデビュー作は名画座でのリバイバル上映によって再発見され、ついにソフト化が実現した。 ■団地ファンの間では『彼女と彼』(63)、『壁の中の秘事』(65)と並び評される“団地映画”の逸品として長く評価されている。 ■「ありそうでないのがカネだよ……」「それもカネさ。カネさえあれば、すべて解決できるんだ……」。 資本主義の原点を鋭くえぐる1962年の刑事バディ映画であり、とある事情を抱えた犯人の動機に、いまやタブー視された時代背景が迫る。 盗聴、尾行、のぞき見る日常の裂け目……そして終盤の怒涛の展開、マンモス団地に非常警戒が敷かれ、バスジャック事件が発生。 『狂った野獣』の渡瀬恒彦を思わせる体当たりアクションを小高雄二が披露、『三十六人の乗客』『ユリイカ』とともに日本バスジャック映画史に残る作品としても見逃せない! さらには『ダーティーハリー』の児童バスジャックシーンとも通じるヒリヒリとした緊張感! ※商品の仕様は変更になる場合がございます。 ※原盤の状態により見づらい部分、聞きづらい部分があることをあらかじめご了承ください。

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