映画むすび | 制作・出演 : 成瀬巳喜男

ベストセラーとなった林芙美子の自伝的小説をもとに映画化した作品。行商人の娘として生まれたふみこ。貧困にあえぎながらも、カフェの女給をしながら詩作に励み、やがて文壇の寵児として脚光を浴びるまでを描く。

幸福の絶頂にありながら、夫を交通事故で失った由美子。事故は不可抗力であるとして無罪となった加害者である江田。次第にお互いに惹かれていく2人は、許されない想いに悩み苦しむ。成瀬巳喜男の遺作となった作品。

日本映画界の巨匠・成瀬巳喜男の名作を纏めたDVD-BOX、第2弾。夜の女の悲哀を描いた『女が階段を上る時』、交通事故の加害者と被害者の純愛を叙情的に描いた『乱れ雲』、林芙美子の自伝的小説をもとにした『放浪記』などを収録。

林芙美子の新聞連載原作『哀愁の夜』を基にした作品。周囲の反対を押し切って恋愛結婚した初之輔と三千代。日常に生活の中ですっかり倦怠ムードだった2人の家に、東京から家出してきた姪が居候することになった。

農林省のタイピストとして仏領インドシナに渡ったゆき子は、既婚者の技師・富岡と愛し合うようになる。だが終戦を迎え引き上げた後富岡を訪ねるが、彼の態度は煮え切らない。戦後の混乱期を舞台に、愛欲の果てに流れ落ちていった男女を描いた傑作恋愛映画。

戦時中に森田屋酒店に嫁いだ礼子は、子供もなく夫に先立たれた後も森田家を切り盛りしていた。ある日、夫の弟である幸司が会社を辞め戻ってきた。無軌道に暮らす幸司。だが彼は義姉への想いにずっと悩まされていた……。