映画むすび | 制作・出演 : 渡辺文雄

乳母車に息子・大五郎を乗せて旅を続ける浪人・拝一刀の姿を描く時代劇アクション・シリーズ。策略から出奔し、凄腕の暗殺者“子連れ狼”となって諸国をさすらう一刀の活躍が見もの。主演は若山富三郎。

京都の医大に学ぶ若者たちの姿を、自らも医大生だった大森一樹がいきいきと描いた青春群像劇。臨床実験、日々の学業などで彼らが挫折、インターンなど自分の道を見つけていくさまを描く。

女性レーサーの矢代忍は、冤罪で投獄させられた父の自殺を知り、怒りに燃えていた。そして復讐のため刑務所へと向かい……。志穂美悦子が空手や少林寺に加え、過激なスタント・アクションにも挑戦した痛快アクション。

松本清張原作を青島幸男主演で映画化した社会派サスペンス。選挙資金を持ち逃げされても告訴できない義兄と、その金で建てたモーテルを燃やされても偽名のために告訴できない弟。揺れ動く彼らの運命をスリリングに描く。

60年安保闘争で揺れる当時の状況が、大島作品のなかでもっともダイレクトに反映されている。封切わずか4日で上映中止になった問題作で、監督が松竹を去ったきっかけとも言われる。

学生最後の休みを日本海で過ごす若者たちが、余りの暖かさに海水浴を楽しんでいる間に服を盗まれ密航者と間違われる。大島渚監督が日韓の民族問題を扱った問題作。フォーク・クルセダーズ主演。

60年安保闘争で揺れる世相の中、釜ヶ崎という小さな地域を日本全体の縮図とみたてて、縦社会である暴力団の非人間性を暴きたてた作品。

60年代に関西で発生した凶悪事件を題材に、大島渚が映し出した犯罪とエロス。神戸で女中奉公している娘が男に失神させられ、凌辱。その家の奥さんは抵抗したために殺害された。その男は“白昼の通り魔”事件の犯人だった！

松本清張のベストセラーを、佐田啓二主演で映画化した58年製作のサスペンス。パクリ屋の詐欺に遭って自殺した会計課長。遺された部下・萩崎が、命の危険を感じながら、じわじわと事件の真相に迫っていくさまをとらえる。