映画むすび | 制作・出演 : 高峰秀子

妻の死後、ボケが進み奇妙な行動を繰り返す84歳の茂造。同居している信利と昭子夫婦は、茂造の危行に頭を悩ませていた。老人性痴呆症の父と息子家族のふれ合いを温かな眼差しでユーモラスに、ときに哀しく描いた有吉佐和子の原作小説を基にした人間ドラマ。

見る場所によって4本、3本、2本、1本にも見える、東京・千住のオバケ煙突。その下で暮らす人々の庶民生活をユーモアとペーソスで描く日本映画の傑作。

今も昔も騒音にまみれる東京を舞台に、観ている人の心にポッと灯りを点すような作品がこれ。上原謙や高峰秀子をはじめ当時のスターが総出演し、新東宝喜劇の魅力を思いきり堪能できる。

柳橋界隈の花街を舞台にした幸田文の同名小説をもとにした作品。芸者置屋で働く女中の目を通し、そこに集う男女たちの悲喜こもごもを淡々と描いていく。往年の大女優・栗島すみ子をはじめ、錚々たる女優陣の出演が華やかだ。

夫を失い、ビルの2Fにある銀座の高級バーの雇われマダムとして働く圭子。さまざまな男女の思惑が絡み合い、すれ違って行く……。華やかな夜の銀座に集まる人々の虚実を綴った大ヒット作。

ベストセラーとなった林芙美子の自伝的小説をもとに映画化した作品。行商人の娘として生まれたふみこ。貧困にあえぎながらも、カフェの女給をしながら詩作に励み、やがて文壇の寵児として脚光を浴びるまでを描く。

日本映画界の巨匠・木下惠介が残した全49作品を収録したDVD-BOXシリーズ第4弾。日本全国縦断ロケが話題を呼んだ『喜びも悲しみも幾歳月』や、待望のソフト化である『太陽とバラ』などを中心に収録。

農林省のタイピストとして仏領インドシナに渡ったゆき子は、既婚者の技師・富岡と愛し合うようになる。だが終戦を迎え引き上げた後富岡を訪ねるが、彼の態度は煮え切らない。戦後の混乱期を舞台に、愛欲の果てに流れ落ちていった男女を描いた傑作恋愛映画。