音楽むすび | 制作・出演 : アイリーン・ファーレル

CD7枚にベートーヴェンの全ジャンルから満遍なく選曲して、その全貌が把握できるというBOX。すべてを収録しているわけではないが、フェイド・イン、フェイド・アウトはなし。演奏家にも満足のいく仕上がりだ。

フィードラーは半世紀にわたってボストン・ポップスoを率いてきたが、これは彼らの代表盤ともいえるアルバムのひとつ。オーケストラ入門のバイブルともいえるサン＝サーンスとブリテンの名曲を実に活き活きと描く。エミー賞を受賞した名アナウンサーの語りも聴きもの。

あまりにも有名な「合唱」と、友人で後援者だったルドルフ大公に捧げるために作られた壮大なミサ曲「ミサ・ソレムニス」。交響楽と合唱が一体となった、ベートーヴェン晩年の代表作だ。