制作・出演 : アンドリュー・コウジ・テイラー
アルティテュードアルティテュード
若手奏者には“精一杯頑張ってます”的な演奏が多いが、テイラーは余裕を持ってエンタテイナーに徹している。だからこそ聴き手も、その軽くてしなやかな音楽にゆったりと身を委ねることができるというわけ。選曲&演奏に彼のシックな嗜好を感じさせる。
ヴァイオリン協奏曲集ヴァイオリン協奏曲集
最近聴いた彼の日本でのリサイタルは“?”であったが、これはなかなかきれいだ。ジャケットは何やらきらびやかだが、その印象とは逆に演奏そのものは弱すぎる一歩手前くらいの柔らかい音色で、やさしくゆったりと歌っている。良質のBGMとしても好適。
ヴァイオリン・ソナタ集ヴァイオリン・ソナタ集
母親が日本人で71年ボストン生まれ、アメリカの若者。意欲的な選曲だ。最近はパワーとスピードとテクで突っ走る奏者も多いが、じっくり演奏している。一方で演奏の力感をマイク・セッティングがスポイルしているような気がするが。伴奏もうまい。
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