制作・出演 : エディ・ヒギンズ
50曲のラブ・ソングの名曲をピアノ・トリオで録音した“ロマンス四部作”のラストを飾るアルバム。2007年内に4枚をリリースするという異例のシリーズを成功裏に終えた。好調この上ないエディ・ヒギンズは、ここでもスウィンギィで典雅な上質のジャズを聴かせている。
日本で愛されるベテラン・ピアニストの“ロマンス4部作”第3弾。もちろん、本作にはラブ・ソングの名曲がズラリと並ぶが、その美しい旋律への慈しみが込められた演奏には心温まる思い。優雅なピアノを支える、太い感情が流れているかのようなベース演奏も魅力。
人気ピアニスト、エディ・ヒギンズの“ロマンス四部作”の第2弾。ヒギンズはキャリア50周年だそうで、その集大成ともいえるヴィーナスのシリーズだ。ラブ・ソングの名曲ばかり、スウィングしながらの美しいタッチがジャンルを超えて多くの人々に聴かれるだろう。
不思議なほど日本で高い人気を誇るヒギンズだが、この作品を聴けば理由はよくわかる。穏やかなタッチが哀愁を帯びて、テーマ・メロディにしてもソロ・フレーズにしても、実にウォームな響きを感じさせるからだ。日本人向け作品の成功例である。
クリスマス・ソングという究極のスタンダードを取り上げ話題を呼んだベテラン・ピアニストの、2004年のトリオ作品の2年ぶり続編。G.ムラツ、B.ライリーを迎えた今回は、賛美歌を中心に取り上げ、楽しさの中にも聖夜にふさわしい敬虔なムードを演出。
ヒギンズの美しいタッチがラテン・スタンダードの中でいい味を醸し出す。しっとりとした艶やかなタッチは上品このうえない。ハードにドライヴするプレイとは違うが、この手のゴージャスなプレイをさせたらいまやこのひとの右に出るものはいない。
人気No.1ジャズ・ピアニスト、エディ・ヒギンズが、90年代に復活をとげた記念碑的な名アルバム。ナット・キング・コール・トリオと同じクラシックなドラムレス・トリオ編成で、モダンでスウィンギーな演奏を聴かせる。
ヴィーナス・レコードの諸作で人気のエディ・ヒギンズが94年に録音した作品。元はアメリカのSunnysideへ録音された『Zoot's Hymns』。ズート・シムズへのトリビュート作だ。ズート似のサックスのジョン・ドーテンをフィーチャーした。ヒギンズは好調だ。
いつものエディ・ヒギンズ・トリオにギターとヴァイブラフォンを入れたクインテット編成に、さらにゴージャスなストリングスを加えた。ロマンティックで心地よいエディ・ヒギンズ・サウンドを堪能できる。
スタンダードの名曲を静かで穏やかな心持ちでピアノで弾いている。もちろん全神経は指先に集中して……。派手さや刺激とは無縁だが、曲への深い愛情、音への慈しみが込められた演奏。きっと保守的な内容と感じる人もいるだろう。でも聴いていて心温まるソロ・ピアノだ。★
ヴィーナス録音から編集したベスト盤。トリオ演奏中心だが、スコット・ハミルトンとの共演トラックも。「テンダリー」「ニューヨークの秋」「ザ・ピーコックス」の3曲は未発表演奏。スタンダード、しかもバラード中心とあって、全体にしっとりとしたムードの作品。