制作・出演 : オリジナル・ラヴ
夜行性/アダルト・オンリー夜行性/アダルト・オンリー
田島貴男の音楽的本質は、色数の多さではなくて色彩の濃さにある。器用さが勝った活動も完成度の高いものだったが、このシングルでは、従来の“洒脱に低温火傷”な個性が大放出されている。なつかしの名曲のライヴ・ヴァージョンがうれしい。
XLXL
かなりザックリとした音に仕上がったアルバムだ。生音重視から打ち込みベースの音まで、その手法はさまざまながら、全体を通して伝わってくるのが、骨っぽくワイルドなギター・サウンド中心のロックということ。より躍動的スタイルへ近づいたオリラヴがいる。
LL
オリジナル・ラヴの8作目は“L”をキーワードに田島貴男ワールドを展開している。前作以上に打ち込み系の音(テクノ、ドラムンベース、ヒップホップ)が目立つが、ロックやソウルのテイストも光る。彼の音楽への幅広い興味心であふれた作品だ。
ELEVEN GRAFFITIELEVEN GRAFFITI
ワールド寄りのアプローチをみせた前作から1年。ドラムン・ベース、70年代ソウル、ブルース……新旧混合さまざまな要素でカラフルに描かれた落書きは、肩の力を抜いた自然なタッチで心を和ませる。リコーダー、アコーディオン、グロッケンの音色がまたよし。
DesireDesire
ウードが鳴り響く(1)や三絃がセカンドライン・ビートを刻む(3)にはさすがに驚いたが、田島貴男らしい(いい意味での)稚気ゆえか、お勉強ぽくまとまっていないのはさすが。ドラマ主題歌だった(9)のヴォーカルがしみじみと聴かせる。
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