制作・出演 : キャスリーン・バトル
世界最高のディーヴァの一人が歌う、荘厳な祈りの調べ。オーケストラをバックにバッハ、フォーレなどの宗教曲を取り上げ、輝かしく透明な声で「天上の響き」を聴かせるバトル。その素晴らしい魅力が存分に味わえる作品です。
カラヤンのウィンナ・ワルツはことのほか美しい。本作では、BPOとVPOとを振ったウィンナ・ワルツがまとめられている。VPOとは、唯一の登場となった87年のニューイヤー・コンサートでのライヴ録音だ。
ハーセスをはじめシカゴ響の代表的奏者たちが持ち前の高度なテクニックを披露している。しかし主張が強過ぎたり、逆に平板に過ぎてしまう部分も散見。協奏曲でのマガドのヴィブラートもかなり気になる。カンタータではメトにデビューした当時のバトルの声が初々しい。
協奏曲の後にリートなんて、いくら同じブラームスの作品だとはいえ、妙な組み合わせのCDだなと思っていたら、指揮とリートのピアノ伴奏をレヴァインがしているんですね。いやそれにしても、ピアノのアックスともども、何とも明るいブラームスだこと。
名花キャスリーン・バトルが、レヴァイン&メトロポリタン歌劇場管をバックにモーツァルトのオペラのアリアを歌う。《キャスリーン・バトル・スタンダード・コレクション》の1枚。
最高の音で楽しむために!
ここでのマゼールは、いつものエグい瞬間芸みたいなものをあまり繰り出さず、オケ(特に弦楽器)の美しさを徹底的に堪能させてくれる。とはいえ、スコアのありとあらゆる情報を細大漏らさず掘り起こし、マーラーの凝った仕掛けをあばくことも忘れない。
近代フランス音楽の礎を築いたフォーレの、管弦楽曲から室内楽、声楽曲まで網羅した、フォーレ入門には最適なアルバム。演奏も高い評価を得たものばかりで、特にソリストはスペシャリストを揃えている。
類い稀な美声で、20世紀後半絶大な人気を誇ったバトルのベスト・アルバム。オペラ・アリアから、伝承歌、宗教曲、歌曲、ヴァンゲリスやエリントンまで、驚異的なレパートリーを聴かせる。
ジャズとクラシックの両ジャンルで活躍するウィントン・マルサリスの、クラシック録音から20曲をセレクトしたベスト盤。マルサリスの華麗なテクニックと豊かな音楽性を味わえる。