制作・出演 : ケヴィン・レトー
ドリ・カイミが編曲を担当したブラジル音楽の軽やかさが心地よいスタンダード集。甘美なストリングスを添えたスローの(3)から弾むように楽しげな(4)まで、曲調は多彩だ。涼しげなヴォーカルはボサ・ノヴァのリズムによく合い、ローズの響きが美しい(6)は見事な仕上がり。
米女性シンガーの新作。ジャズ以外にもブラジル、ポップスなど、いろんなタイプの曲を歌ってきた彼女だが、本作ではエンヤのような(3)まで。どちらかというとポップス色が強いようで、いや、ロックぽい(7)もビートルズ(10)も。いずれにしてもかぐわしい歌声だ。
セルジオ・メンデス・グループのシンガーから91年にソロ・デビューしたケヴィン・レトー初のベスト・アルバム。ブラジリアン・テイストにジャズ、フュージョン、スタンダードが渾然一体となったポップスが楽しめる。一番の魅力は透明感ある歌声。買いです。
これまでポップ・ジャズ・ヴォーカル的な作品をつくってきたが、今回完全にポップ・オリエンテッド。YUTAKAとマイケル・シャピロ共同プロデュース。作詞作曲は大半ケヴィン。ポップの文脈に自分らしさをうまくだしている。日常をみつめる目が温かい。
前作の延長線上で、聴きどころは多数。マイケル・ラフ作のロマンティックなAORソング(1)、メセニー・グループの『スティル・ライフ』収録曲に歌詞をつけた(2)、ブラジル風味のジャヴァン作(3)と、幅広い選曲で、演奏を含め非常に丁寧に制作されている。
セルジオ・メンデスのところで歌っていたという経歴が示すように、西海岸タッチの爽やかさとブラジリアン・テイストをほどよくブレンドした表現をきかせてくれる女性シンガー。名手参加の上品なディレクションと彼女の“ぽい”声がうまくマッチしている。
西海岸のNACのレーベル、NOVAの日本リリース第1弾。タイトル通り、爽やかなボサノヴァ・タッチのサウンドのアルバム。かなりの実力がある女性シンガー、ケヴィン・レターをフィーチャーしたユニットの2ndアルバムにあたる。同時に1stもリリース。
ロスをベースに活動する女性シンガー。のびのびとしたフュージョン・タッチの演奏をバックに快適指数の高い歌をのせている。アーティスティックな欲求と大衆に迎合するための見切りの折り合いが巧み。よく出来てる。これがJVC移籍第1弾となる。
転調を多様した曲を歌いこなす技術、そしてそれをナチュラルに聴かせてしまうさわやかな声に恵まれたヴォーカリスト、ケヴィンの94年のアルバム。マイケル・シャピロのプロデュースはAORとブラジル音楽、ジャズ/フュージョンを掛け合わせるさじ加減が相変わらず絶妙だ。