制作・出演 : ザンデルリンク
巨匠指揮者シリーズ3〜サンデルリンク巨匠指揮者シリーズ3〜サンデルリンク
ザンデルリンク87歳の時の録音。第2楽章での強い緊張感のもとでの堂々とした歩み、第3楽章でのリズム感など素晴らしい。テンポを揺らしたり、ことさらブルックナーの雄大さを強調することはないが、細部にまで行き届いた視点と全体のバランスとが絶妙である。★
ブルックナー:交響曲第3番ブルックナー:交響曲第3番
ザンデルリンク50歳時の雄渾な記録で、腰の座ったゲヴァントハウス管の響きとともに素晴らしいく広がりのあるブルックナーを奏でている。重心低く歩み、楽曲全体を視野に収めた筋の通った音楽づくりは圧巻。すでに大家の芸だ。オーケストラも底力を発揮。
ショスタコーヴィチ:交響曲NO.1,9ショスタコーヴィチ:交響曲NO.1,9
9番のみフロール指揮の新録音。ザンデルリンクの第1,5、15番はLPからのCD化。3枚の中では、15番(25TC288)が一番のきき物だ。この曲をこれほど痛切に響かせるとは驚きだ。5番も録音とオーケストラのソロ奏者に不満があるが、恐ろしく真摯な演奏。逆にフロール指揮の9番は、同じ楽団かと思うほどスッキリしたモダンな表現をきかせる。
ショスタコーヴィチ:交響曲NO.6ショスタコーヴィチ:交響曲NO.6
レニングラードpo.を暫く振っていたザンデルリンクは、ショスタコの演奏には並々ならぬ自信を持っていたと言えそうだ。決してスマートではないが骨太で剛直、ニヒルさがよく合っている。フィナーレでも実にしたたか、筋金入りといった感じ。
シベリウス:交響曲NO.4シベリウス:交響曲NO.4
この第4番の交響曲は、シベリウスの作品の中でも最も虚飾を排し純粋に絶対音楽的な無愛想なものだが、ザンデルリンクは一層しかめっつらで曲に対峙しているところがとてもいい。ただオケの能力は第一級だが全体の響きが肉太なのが少しそぐわないかも。
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