制作・出演 : シドニー交響楽団
SPIRITUAL CLASSIC SUGIZO SELECTIONSPIRITUAL CLASSIC SUGIZO SELECTION
制作・出演
SUGIZO / ウラディーミル・アシュケナージ / エリアフ・インバル / オルフェウス室内管弦楽団 / オンドレイ・レナールト / シドニー交響楽団 / スロヴァキア放送交響楽団 / フランス国立管弦楽団発売元
日本コロムビア株式会社マーラー:交響曲第5番マーラー:交響曲第5番
マーラーが楽譜に書き込んだ響きの鮮明さを申し分なく再現した第5である。沈痛な表現は幾分影をひそめ、鬱屈した感情はアシュケナージによって解放され、妙なるカタルシスがもたらされる。終楽章のクライマックスも凄まじく、包まれる感動はきわめて深い。
マーラー:交響曲第1番「巨人」、花の章、さすらう若人の歌マーラー:交響曲第1番「巨人」、花の章、さすらう若人の歌
シドニー響のクリアな響きが印象的な、晴れやかな「巨人」である。強烈な自意識丸出しのドロドロとしたアプローチとは正反対で、調和を重んじるアシュケナージらしい美意識に貫かれている。しなやかなアイケの歌唱とも相性は良好だ。デリケートな抒情性に満ちた「花の章」も美しい。
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第1番、第2番 第4番「左手のための」プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第1番、第2番 第4番「左手のための」
ガヴリリュクがプロコフィエフのピアノ協奏曲全集の録音をスタート。その第1弾。明晰なテクニック、キレのよいリズム、洗練された音色は、プロコフィエフにぴったりだ。これらの作品を知り尽くしているアシュケナージの好サポートにも注目。
エルガー:「威風堂々」第1番〜第6番、弦楽セレナードエルガー:「威風堂々」第1番〜第6番、弦楽セレナード
第6番(ペインにより補筆。2006年初演)まで存在するにもかかわらず、第1番のみがダントツで有名な「威風堂々」。アシュケナージはオケの明るい響きとパワーをフルに活かし、各曲の魅力を溌剌と描き出している。第2番以降を聴いたことがない人には特にお薦め。弦楽セレナードは一転して柔和な仕上がり。
エルガー:交響曲第1番エルガー:交響曲第1番
響きの輪郭と色彩のくっきりとしたエルガー。たっぷりとまろやかな響きの中から悠揚とノーブルな旋律が浮かび上がる、昔ながらの英国流の姿とは一味違う。ジェントルな語り口の中にも、キレのよさや透明感といった、現代の快の嗜好のようなものが浮き出る。