制作・出演 : ジャコ・パストリアス
ライヴ・イン・イタリアライヴ・イン・イタリア
今は亡きベーシスト、ジャコ・パストリアスの未発表録音がまた発表された。1986年にビレリ・ラグレーンと共演したイタリアでのライヴ。名曲(1)を始め、最後までテンションの高い演奏が続く。改めてジャコの偉大さをひしひしと感じさせてくれる1枚。
ヘヴィ・アンド・ジャズヘヴィ・アンド・ジャズ
86年12月、ビレリ・ラグレーンとイタリア人ドラマーを擁しての、ローマでのライヴ。もう、頭の中はあっちの方に行っていた時期の、パンクといえばパンクと言えなくもない演奏。ジミ・ヘンやディープ・パープル曲カヴァーを含む、痛々しい記録ではある。
BEST IMPROVISATIONBEST IMPROVISATION
今年で没後10周年の天才ベーシストが86年に残した既発4作品からのコンピ。パーカーの(2)、WRの(3)の再演、自作という構成だが、WR脱退後、意欲を燃やしたビッグ・バンドではなく、コンボの録音が中心なのが荒んだ晩年を象徴しているようで寂しい。
ネオストリーネオストリー
ライヴとスタジオで録音されたジャコのソロ・パフォーマンスを集めてCD化した作品。これを聴けば彼がいまさらながらに驚異的なテクニックと創造力の持ち主であったことが分かる。ひとつのトラックにさまざまな曲が顔を覗かせているところも興味深い。
ワード・オブ・マウスワード・オブ・マウス
発想と技術とが完璧に近いバランスで音楽に体現した、鬼才ジャコ・パストリアスの一大傑作。バッハからビートルズを経てビ・バップまで。これらの音楽成分はジャコの一部分に過ぎないのだが、噴出する勢いが桁はずれだった。(2)の優しさと(7)の狂気に心服。
バースディ・ライヴバースディ・ライヴ
フロリダのナイトクラブにおけるジャコのバースデイ・コンサートのライヴが今回初登場。ワード・オブ・マウスのデビュー作はスタジオ録音だったので、これが初ライヴ作ということになる。演奏も録音状態も最高。マイケル・ブレッカーの参加が魅力。