1995年10月10日発売
実に混沌としたサウンド空間のフレーミング・リップスだが、ねじまがったようなギターが垣間聴かれる(2)、一転してアコースティックでサイケデリックな(3)、歪んだポップ・ナンバー(7)など曲ごとのベクトルがまったく異なり、万華鏡のようなサウンドを展開している。
オクラホマ出身、すでに中堅バンドとなった4人組のニュー・アルバム。以前はもっとぐちゃぐちゃのイメージがあったけれど、随分と聴きやすくなった。お得意のアシッド・フォーク的な資質は変わらずもメロディはポップ。いい作品です。来日も決まったぞ。
元エコー&ザ・バニーメンのイアン・マッカロック(ヴォーカル)とウィル・サージェント(ギター)らによるデビュー・アルバム。たしかにその2人の個性はでていると思うが、リズム隊の個性が今一つに感じたのが私の本音である。(12)以降は日本盤のみ。
プリンスというゴールド・ネームを捨てた改名宣言から3余年、生まれ変わりたいという欲求が、とうとう傑作に結びついた。NPGオペレーターが案内していく音世界は、ファンクありハード・エッジなロックありの奔放な多様性で、近年の不調を完全に脱した。
最近作『フロム・ザ・クレイドル』からのサード・シングル(1)に『マネー・アンド・シガレッツ』からの(2)(3)、『オーガスト』からの(4)、『ジャーニーマン』からの(5)を加えた日本編集のミニ“ブルース”アルバム。ブルースだけ聴きたいファンには最高の企画。
マーヴィン初のNo.1ヒット(4)と、(14)に象徴されるサイケデリック・ソウルで有名なプロデューサー、ノーマン・ホイットフィールド。自身が選曲した本作、マーヴィンの素晴らしい歌もさることながら、音作りも主役の座を二分する。英文ライナーの対訳も面白い。
夏に目出度く第一子を出産したチャラの初のベスト盤。シングル曲を中心に構成された14曲は打ち込みがほとんどだけれど、チャラのストレートな愛情表現と表情豊かな歌い方が初々しいから、まったく無機的な感じがしない。ラヴラヴダーリンとの写真もご愛嬌。
「君がいたから」「突然」(2曲とも収録)と大ヒット連発のFIELD OF VIEW、1stアルバムの登場だ。どこにでもありふれていそうで、実は個性的というのが彼らの魅力。誰にでも入りやすいサウンドとヴォーカリスト・浅岡雄也の声には吸引力がある。