制作・出演 : ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン
究極の実験作『ACME』から3年。JSBXが、最高のサウンドで帰ってきた。ニュー・アルバムは、ストレートな正統派R&Rアルバム。バンド史上最高の傑作が、通算6枚目にして完成。
最新作のアウト・テイク集。だが、これがよい。90年代的なアプローチは二の次。勢い任せな演奏をCDにブチ込んでほしいと思うボクとしては、小細工(?)のない本作のほうが楽しめる。イッツ・オンリー・ガレージ・ロック。それでいいじゃないか。★
抱え込んだ混乱に対する共感を含めて、現代の優れたロックン・ロール、と簡単に言い切ってしまいたいが、どうも空回りしているようなきらいなきにしもあらず、というのがこれまで印象。それを見事に払拭した傑作。足下を深めて、新らな地平を開いた。
日本でも熱心なファンが多く、そのライヴに定評があるだけあって、一気にたたみかけていく。奔放でいて、そのスタイリッシュなロックン・ロールが持ち味だ。日本向けの特別限定で、96年11月米国トゥーソンでのライヴが収録されてある。
ジャンル、計算、スタイル……すべてを無にしてしまうジョンスペのファッキン・ブルース・パワーが相変わらず暴発しまくりの4thアルバム。ノイジーの歪みまくったギターをブッ放し、咆哮する彼はどんな狂人よりもクレイジーで、マグマよりも熱い。
こいつは凄いでしょう、やはり! 元プッシー・ガロアのジョン・スペンサーを中心としたトリオの95年作。新しい時代に、今再びかの時代のブルーズと向き合おうとするぎこちない姿勢が何ともカオティック。ベック、マイクDによるリミックス曲も2曲。
ニューヨークが生んだ“ブルース・トリオ”の実質的なセカンド・アルバム。歌もギターとドラムの演奏も前作の『オレンジ』以上にブッちぎれていて、なんせ最高。奔放ながら旨味のあるヴォーカルが冴えわたっているのだ。(12)(13)は日本盤のみの収録。