制作・出演 : スタニスラフ・ブーニン
トルコ行進曲トルコ行進曲
ブーニンが1986年来日時に福島で録音したもの。3曲とも実演時よりはややゆっくり目のテンポをとり、総て落着いた印象を与える。しかし(2)の「トルコ行進曲」での指定を無視した〔/]fと[/〕pとの交替は相変わらずで、(1)(3)と共にやはり非常にユニークな演奏だ。
ブーニン◎東京コンサート・ライヴブーニン◎東京コンサート・ライヴ
86年日本に旋風を巻き起こしたブーニンの東京ライヴ。強靭なタッチを生かして、2曲の協奏曲を堂々と弾きまくっているという感じの演奏であり、時に粗削りだが、彼の若い個性がほとばしっている。ピアノの音が特に鮮明に捉えられた録音。
「主よ人の望みの喜びよ」「主よ人の望みの喜びよ」
ひとまわり大きくなった(大人になった?)ブーニンを、この初のバッハ集から窺うことができる。音楽は正攻法だし、どの部分にもセンシティヴな呼吸が豊かに息づいている。クラシックを初めて耳にする人も包みこんでしまうような暖かさもここにある。