制作・出演 : セルゲイ・プロコフィエフ
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番
ロストロ氏が未だ並外れたヴィルトゥオーゾであることを再確認できるCD。諧謔味と抒情性がない混ぜになった両作品の屈折した魅力を「ロシア」に依拠することなく的確に据えてサスガである。小沢の「無国籍」性も寄与するところ大。聴き応えの1枚。
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ全集プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ全集
竹澤恭子のプロコフィエフ・ヴァイオリン・ソナタ全集(無伴奏ソナタまで含む)。竹澤のプロコフィエフは、いい意味で、とても聴きやすい。晦渋になりがちなこれらの曲を、生き生きとモダンに、しかも、確かな技巧で弾きこなしている、魅力的な1枚だ。
プロコフィエフ&ショスタコーヴィチ.ヴァイオリン協奏曲プロコフィエフ&ショスタコーヴィチ.ヴァイオリン協奏曲
現在もっとも安定して完成度の高いヴァイオリニストの1人。今回は高い評価を得た1番の協奏曲に続くもので、強靭で緊張感のある演奏が聴ける。ともに乾いた抒情性と諧謔性のある作品だが、見事な構築をみせている。指揮もタイトでスマートだ。★
ヴァイオリン・ソナタ集ヴァイオリン・ソナタ集
母親が日本人で71年ボストン生まれ、アメリカの若者。意欲的な選曲だ。最近はパワーとスピードとテクで突っ走る奏者も多いが、じっくり演奏している。一方で演奏の力感をマイク・セッティングがスポイルしているような気がするが。伴奏もうまい。