制作・出演 : ティファニー
ルビー&サファイアルビー&サファイア
彼女5作目のアルバムは、ジャズを“ルビー”、ポップスを“サファイア”と題した2枚組のユニークで凝った作り。彼女の個性はやさしさ、温かさにあると思うが、このあたりはポップスを歌っても変わらない。テクニックもますます冴えて「ウィル・ビー・トゥゲザー」では堂々として貫禄さえ感じさせる。
イスタデイアンドイエスタデイズイスタデイアンドイエスタデイズ
抜群の歌唱力を誇るティファニーのアルバム。これだけの才能があれば世界に出ても評判を呼ぶに違いない。国内発売だけで終わらせてほしくない。アニタ・オデイも録音したメドレーの「イエスタデイ〜イエスタデイズ」からラストのソウル・ナンバーまで、とにかく見事な出来映えだ。
アメージング・グレースアメージング・グレース
曲に合わせて5人のピアニストを起用した2008年8月録音の3作目。「五木の子守唄?サマータイム」は小曽根真のクリアな音色によって深みのある声が際立つ。詩情あふれる秋田慎治の演奏とロマンティックな表情のヴォーカルが合う「ムーン・リヴァー」もいい。中島弘恵の軽やかなタッチが生きる「アイ・ソウト・アバウト・ユー」ではいかにも気持ちよさそうに歌っている。
マイ・フェイヴァリット・シングスマイ・フェイヴァリット・シングス
デビュー作を上回る出来。正攻法でじっくり歌いきる力量に圧倒される。ハンク・ジョーンズはさすが。オマー・ハキムのシャープなドラミングも鮮やか。日野皓正も2曲にゲスト参加している。SA-CDハイブリッド盤による、音質の素晴らしさも特筆もの。
PREV1NEXT