制作・出演 : ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
ピアノ連弾と四重唱という、家庭で楽しむための重唱曲だが、緻密でかなりのテクニックを要する曲といえる。そんなブラームスのもう一つの顔を知ることのできる重唱曲を、超一流の演奏で楽しめる逸品だ。
今世紀における希有の名歌手、フィッシャー=ディースカウの生誕75周年を記念して発売されたシリーズ。練り上げられた完成度の高い演奏は、一つの規範として今なお聴く者の胸を深く揺すぶる。
フィッシャー=ディースカウ30代後半の録音。ムーアとの偉業、シューベルト歌曲大全集の少し前の演奏で、詩の深い解釈はそのままに、より素直な歌いぶりが印象的な若き日の記録だ。
フィッシャー=ディースカウの深い詩の読み込みが、まさにここに現れたとでもいうべき、記念碑的な33歳時の録音。いまなおこれを超える演奏は現れていないといっても過言ではない。
発売元
ユニバーサルミュージックフィッシャー=ディースカウの30代の録音。軽やかで明るい声が作品を一層引き立てている。シュトラウスの美の多面性、官能の襞に触れながら、快活かつ自在に織りなす絶妙な歌だ。
若々しい青春の息吹と濃厚なロマンティシズムが横溢するマーラーの交響曲第1番は、憧憬や挫折など多感な感情が表現された、作曲家の出発点となった記念すべき作品です。誠実味溢れる音楽性で世界中の音楽ファンを魅了し続けたクーベリックがライフワークとしたマーラー演奏は、現在聴いてもまったく色褪せません。フィッシャー=ディースカウが失恋した若者の悲しみと絶望を歌い上げた《さすらう若人の歌》をカップリングしています。
カラヤンが指揮したワーグナー畢生の大作《ニーベルングの指環》は、録音当時のワーグナー歌手を総動員して入念に制作されたアルバムで、その室内楽的な精緻さや磨き込まれた表現によって巨大な作品に新鮮な光を当てたものとして、「ワーグナー演奏史に新たな1ページを記した」との高い評価を得ました。現在でもこの楽劇の一、二を争う名録音である全曲盤からよく知られた場面を抜粋して《指環》のエッセンスを凝縮したハイライト盤です。