制作・出演 : トン・コープマン
バッハ:オルガン・ベストバッハ:オルガン・ベスト
「トッカータとフーガ」の冒頭に“タリラリラリラリラリラ〜ン”とトリルが入るのには驚き。聴き手に先制パンチを食らわせた後、快適なテンポと確かな構成感でグイグイと弾き進めて、自分のペースにハメ込むというコープマンの作戦が見事に的中している。
ハイドン:協奏曲集ハイドン:協奏曲集
冒頭から颯爽と始まる緩徐楽章の柔軟で叙情的な旋律、そののびやかな歌心とかっちりした様式、ハイドンの魅力を堪能できる。演奏は見事にコントロールされたスマートなもので、かえってもう少し粗削りな演奏も聴いてみたくなるほど。楽しい音楽がいっぱい。