制作・出演 : ニコライ・スナイダー
エルガー:ヴァイオリン協奏曲エルガー:ヴァイオリン協奏曲
登場を祝福されるべき録音。エルガーの会心作ともされるヴァイオリン協奏曲だが、これまでは20世紀前半の英国趣味に囚われていた感が強かった。イングリッシュネスの縛りを振り解いた功績者は誰よりもスナイダー、加えて伴奏の妙がともに作品本来のダイナミズムと歌を描ききった。★
ブラームス&コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲ブラームス&コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲
ブラームスはじっくりと大家風に仕上げた演奏。並み居る競合盤の一躍トップというわけにはいかないが、悪くない。いっそう見事なのはコルンゴルトだ。ここではスナイダーのしたたるような美音、そしてウィーン・フィルの艶やかさが存分に発揮されている。
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