制作・出演 : フェローン・アクラフ
ディライトフル・コントラストディライトフル・コントラスト
山下洋輔が長年待ち望んでいたストリングス隊との共演アルバム。筒井康隆にインスパイアされて生まれたオリジナル曲のほか、最後は名バラード「I'LL REMEMBER APRIL」で締め。濃厚な一枚だ。
JAZZ THE BEST JAPAN JAZZ History 46::プレイズ・ガーシュウィンJAZZ THE BEST JAPAN JAZZ History 46::プレイズ・ガーシュウィン
幅広いファンから支持される名盤シリーズ“JAZZ the BEST”日本人アーティスト編。山下が愛するガーシュインのナンバーを、フォー・ビートからフリー・フォームまで変幻自在に疾走する傑作アルバム。「愛するポーギー」など全9曲を収録。
トリプル・キャッツトリプル・キャッツ
ニューヨーク・トリオ結成20周年記念盤となる本作。縦横無尽、緩急自在なプレイは、日本的情緒たっぷりの「幻燈辻馬車」や、ガーシュウィンの曲でよく弾くカデンツァ・ソロを入れた「“イン・F”フラグメンツ」などでも垣間見れるが、自ら綴った曲解説にもしっかり山下節は生きているのだった。
ミスティック・レイヤーミスティック・レイヤー
山下洋輔ニューヨーク・トリオのアルバムで、川嶋哲郎がゲスト参加((2)(4)(5)(8))。緊密度が他に類を見ないほどに高い同トリオだが、和的情感&美の最上級の表現者でもある。端的には川嶋が尺八を模したフルートを聴かせる(4)に、また(1)の山下の深遠なピアノにそれは表われる。
パシフィック・クロッシングパシフィック・クロッシング
山下洋輔ニューヨーク・トリオ結成15周年記念盤。単に邦楽器とジャズの融合にとどまらない、邦楽や童謡から受けた創意を自在に駆使した意欲作。能の幽玄も円生の出囃子も渾然一体となって聴覚細胞の遺伝子を知的に刺激する緻密な構成が素敵。ぜひ、一聴! のお薦め品である。★