制作・出演 : 川嶋哲郎
デイズ・オブ・バードデイズ・オブ・バード
テナー・サックスの川嶋がアルト・サックスのチャーリー・パーカー生誕90年を祝って吹き込んだトリビュート作。スタイルはかなり違うものの、こうやって聴いてみるとあちこちでパーカーの痕跡が認められる。そこにパーカーの偉大さが偲ばれる。
イン・コンサート!イン・コンサート!
スタンダードの名曲を演奏する名手揃いのトリオ・ユニット“東京銘曲堂”が10周年を記念して行なったコンサート録音盤。これまでの4作には入っていない選曲。サックス、ギター、ベースによる空間を活かしたリラックスした演奏で、名曲の尽きない魅力が引き出されていく。
哀歌哀歌
プロ・デビュー15年目。二度の試練を乗り越え、今は音楽に全身全霊を捧ぐ川嶋、待望のワン・ホーン・カルテットによるアルバム。男のロマンを感じさせる表題曲をはじめ、幅広いレパートリーで現在の心境を吐露。田中信正以下のリズム隊も力強いサポートで盛り上げる。★
セプテンバー・ソングセプテンバー・ソング
名手三人が“銘曲”に挑む。スタンダード曲は聴き手の想いが強いはず、だから発表する側もかなりの意識で臨むはず。映画の「ひまわり」やマイルスの「ディア・オールド・ストックホルム」に注目して聴いてみた。ジャズらしく、しかし原曲のイメージを損なわぬ表現に気分が良くなる。これは本物だ。
サークルサークル
日本のトップ・プレイヤー三人で結成されたグループ、ディレクションの第2作。B-3独特のオルガンの響きが生み出すグルーヴィなサウンドを基調として、このトリオ独自の情感豊かな音楽が展開されていく。その独自性に拍手。また、川嶋のソロも秀逸。
クライ・ミー・ア・リバークライ・ミー・ア・リバー
日本ジャズ界を代表する巧者三人が、個々の味わいをメロウにたっぷり表現することを最重視。川嶋哲郎は説得力のあるフレーズと美しい音色で文句なく、岡安芳明は玉のようなトーンで魅了する。ドラムレスなので屋台骨となる上村信のキープ力にも注目だ。