制作・出演 : 岡安芳明
イン・コンサート!イン・コンサート!
スタンダードの名曲を演奏する名手揃いのトリオ・ユニット“東京銘曲堂”が10周年を記念して行なったコンサート録音盤。これまでの4作には入っていない選曲。サックス、ギター、ベースによる空間を活かしたリラックスした演奏で、名曲の尽きない魅力が引き出されていく。
セプテンバー・ソングセプテンバー・ソング
名手三人が“銘曲”に挑む。スタンダード曲は聴き手の想いが強いはず、だから発表する側もかなりの意識で臨むはず。映画の「ひまわり」やマイルスの「ディア・オールド・ストックホルム」に注目して聴いてみた。ジャズらしく、しかし原曲のイメージを損なわぬ表現に気分が良くなる。これは本物だ。
ノー・リグレッツノー・リグレッツ
宮之上貴昭に師事、ケニー・バレルから強い影響を受けた岡安の、3年ぶり9枚目のリーダー作。サックスやトロンボーン、パーカッションを加えた編成で、完全復調をしっかりとアピール。都会的に洗練されたぬくもりに満ちた音色と歌心あふれるソロが印象的な一枚。★
ジーズ・ワークショップジーズ・ワークショップ
岐阜のベテラン・ジャズ・コンビ、猿渡泰幸(ds)と北川弘幸(b)による“ルート・バグ”。彼らが中牟礼貞則と岡安芳明という有名ギタリストを迎えた。優雅で深く渋い味わいのジャズが展開される。北川作曲(3)は胸が締めつけられる名曲。それ以外はスタンダードだ。
クライ・ミー・ア・リバークライ・ミー・ア・リバー
日本ジャズ界を代表する巧者三人が、個々の味わいをメロウにたっぷり表現することを最重視。川嶋哲郎は説得力のあるフレーズと美しい音色で文句なく、岡安芳明は玉のようなトーンで魅了する。ドラムレスなので屋台骨となる上村信のキープ力にも注目だ。