制作・出演 : ブライアン・ブロンバーグ
今作の共演者はヴィニーだけ。ウッド、エレキ、ピッコロほか多種のベースを駆使した多重で、自身の『ベース・アクワーズ』と同系作だが、今回はジミヘンへのトライ。エレキの超絶スラップで圧倒する「ファイア」。「風の中のメアリー」や有名曲「ヴードゥー・チャイル」などギターそのもの。ベースへの強いこだわり、愛着を持った男の主張。
大胆かつ画期的な生ベースによる、完全ワンマン・ソロ・アルバム。ジャズ・スタンダード、ビートルズ、レッド・ツェッペリン、ポリスらの曲を思いのままにプレイ。まさに一人きりだから可能な自由奔放な世界。ベース・ファン、オーディオ・ファンにお勧めの逸品。
ベースを目いっぱいフィーチャーしたリーダー作をいろいろと出している米国人ジャズ・ベーシストの2007年作は、アントニオ・カルロス・ジョビン・トリビュート盤(半数強はオリジナル曲)。洒脱なボッサ・ムードのなか、各種ベース音をいろいろと流し込んでいる。
70年代中期から西海岸をベースに活動してきているフュージョン系キーボード奏者。口当たりのいい、もろにスムース・ジャズ調の音楽性を持つが、生ピアノと生ベースを用いているのがポイント。それはある種、大人の、成熟したフュージョン表現であると思わせる。
現役最高のジャズ・ベーシストが近年取り組むアコースティックなウッド・ベース・プロジェクトでのアルバム。ヴィニー・カリウタが全面的にサポートし、ジョージ・デューク、リー・リトナーらがゲスト参加。骨太なグルーヴが、生音だけに耳に心地よい。
作曲、編曲、指揮などで幅広く活躍する才人が、一介のピアニストに戻り、心の赴くままに奏でたトリオ作品。人のハートをつかむ達人だけに、スタンダードを見事に趣味のよいピアノ・ジャズに仕上げている。ベースの魔術師ブロンバーグの演奏も味わい深い。
ピアニストだけでなく、プロデュース、アレンジなどもこなしてきたアレンのエヴァンス・トリビュート。ゲストにはマンハッタン・トランスファーが。アレンのピアノとともにブロンバーグ(b)、トゥル(ds)が秀逸で、シャープなエヴァンス・トリオの復活の感が。★
両刀使いのベース・ウィザードと世界に羽ばたくJ-フュージョン・ドラマーの刺激的なプロジェクト。どこを切り取っても、うねり弾ける高い技量の応酬と調和が超エキサイティング! 主旋律を取るベネズエラ出身のキーボーディストのプレイも要チェック。