制作・出演 : ブラームス
ブラームス:ハンガリー舞曲集、ワルツ集ブラームス:ハンガリー舞曲集、ワルツ集
ギリロフとダニエラは長年デュオ活動をしてきたが、日本でディスクが発表されたのは初めてらしい。2人は今回の録音に際し、オリジナル版を再検討したという。速すぎないテンポ設定が目立ち、がっちりと構築され、重厚にして情感あふれた演奏である。
ブラームス:交響曲全集ブラームス:交響曲全集
80歳を越えた晩年のワルターのステレオ録音。特に晩年の彼の音楽には、穏和な表情の中にどことなく哀感が漂うような、独特の味わいがあった。ブラームスはそんな巨匠の芸風に最もしっくりと馴染む作曲家の1人だったように思う。低音域を充実させたドイツ的なスタイルで、ロマンティックな情感を適度に盛り込みながら、柔らかくたっぷりと歌わせた、スケール感豊かな名演だ。
ブラームス:交響曲第1番、ハンガリー舞曲集ブラームス:交響曲第1番、ハンガリー舞曲集
3回の交響曲全集の1番目に当たる。ブラームスは早くからカラヤンの重要なレパートリーであり、若々しく颯爽とした演奏がここに聴ける。「ハイドン〜」等に顕著な様に、この時期カラヤンによってBPOの演奏上の機能性が大幅に引き上げられた。若さの情熱と完成度が同居したという意味でかねてから1番は評価が高いが、3番、4番にもそれは当てはまる。