制作・出演 : ヘルベルト・ケーゲル
「画家マティス」は、同名のオペラを再構成したヒンデミットの代表作のひとつ。新古典主義時代の作品で、暗い色調の音楽だが力強く親しみやすさもある。ケーゲルの直截(ちょくせつ)的な表現も効果的だ。
現代曲を得意としたケーゲルの名盤のひとつ。ウェーベルンの初期作品から十二音技法を確立した交響曲まで、主要な管弦楽作品をまとめて聴くことができる。豊かな表情に満ちた演奏が印象的だ。
制作・出演
JulioCiesler / ウルスラ・ラインハルト=キス / ジュゼッペ・ラ・リカータ / ヘルベルト・ケーゲル / ホルスト・ノイマン / ライプツィヒ放送交響楽団 / ライプツィヒ放送合唱団 / ルイジ・ノーノ / ロスヴィタ・トレクスター発売元
キングレコード株式会社「力と光〜」は、アバド、ポリーニ盤に勝るとも劣らない演奏。「墓碑銘」は、この作品の代表的な録音。ノーノの代表作で極めて政治的な作品だが、ケーゲルは鋭くも冷静に作品を見据えている。
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キングレコード株式会社ケーゲルの精緻で透徹したスコア・リーディングが、よく現われている演奏。一連のストラヴィンスキー録音の中でも秀逸な演奏として、高く評価された1枚だ。ストラヴィンスキーの豊かなサウンドを、無駄なく再現している。
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キングレコード株式会社最高の音で楽しむために!
80年9月のN響定期公演のライヴをCD化したディスク。端正なウェーバーといい、力感に富み、引き締まったアプローチの「展覧会の絵」といい、ケーゲルに思い入れのある音楽ファンにとっては、かけがえのない演奏が収録されている、と言えるだろう。
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キングレコード株式会社ケーゲルがN響と行なった唯一の大規模声楽作品の記録。独り歩きを始めてしまっている感もある彼の“強烈さ”のイメージは、極東への客演のせいもあってか薄らいでいる。曲の進行と共に高まる充実度は感動的。第6楽章のフーガをはじめとする合唱の健闘も讚えたい。
ドイツ・シャルプラッテンの音源。新古典主義の作風だが、シニカルな感じは全然せずに、熱っぽくて親しみやすさも持っている。そのあたり、ケーゲルの指揮も大きい。特異な作曲家だけあって、独得のエネルギーが発散されている。オーケストラも張りつめたものがある。
記念すべき作品1の「パッサカリア」から、ロマン的な情念を削ぎ落として、鋭く踏み込んでいくケーゲルの芸風が満喫できる名演が展開されている。無調時代の作品におけるテンションの高さに加え、12音列技法の作品も説得力あふれるアプローチが見事である。
とかく“エキセントリック”のように思われるケーゲルの演奏だが、分析的な洞察力を下地にした大胆な表現は、現代の演奏芸術に対する啓示のように思う。とにかく精妙。「うぐいすの歌」など思いっきり野趣味と洗練が見事に共存する。アンビバレンスな感覚がたまらない魅力。★
発売当初から高い評価を受けていた録音。結構楽譜に手を入れたり、特徴的なアクセントをつけたりとなかなか個性的だが、余計な感情をそぎ落としたような厳しさを持っている。今回は、SA-CD仕様にして、DSD方式で記録している。これによって弦の艶が増した。
制作・出演
ウルズラ・ラインハルト=キス / ジュゼッペ・ラ・リカータ / フリオ・ウアシ / ヘルベルト・ケーゲル / ホルスト・ノイマン / ライプツィヒ放送交響楽団 / ライプツィヒ放送合唱団 / ルイジ・ノーノ / ロスヴィータ・トレクスラー / ヴェルナー・ハーゼロイともすれば希薄な音を用いた作曲家というイメージを持っている人もいるであろうノーノが、峻烈な音を駆使していた時代の作品を収録。激しさとリリシズムが同居した「墓碑銘」や、パワーに満ちた「力と光の波のように」を、ケーゲルがドライにさばいている。