制作・出演 : ボストン交響楽団
古典的な均整感を漂わせながら民俗的要素を抽象的に昇華させ、絶望感や苦悩が独特の音楽で表現された《弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽》。オーケストラの各パートを独奏楽器に起用した、華やかな演奏効果で知られる《管弦楽のための協奏曲》。名実ともにバルトークの代表作である2曲の管弦楽曲を収録した一枚です。小澤指揮のボストン交響楽団と、マゼール指揮のベルリン・フィルハーモニーそれぞれの持ち味を聴き比べてください。?
夜明けを表す大管弦楽の壮麗な開始部分があまりにも有名な、ニーチェに題材を得たR.シュトラウスの《ツァラトゥストラはかく語りき》は大編成のオーケストラを縦横無尽に駆使した、生き生きとした性格描写によるダイナミックな作品です。また色彩的な管弦楽法によって広大な宇宙の神秘を効果的に描いたホルストの《惑星》は、最も人気のある管弦楽作品のひとつです。スタインバーグとボストン交響楽団による壮麗な演奏で収録しています。
20世紀イタリアの器楽ルネサンスを代表する作曲家レスピーギの代表作として知られる交響詩《ローマ三部作》は、「噴水」「松」「祭り」といったローマの風物を題材に、大規模な管弦楽法を駆使して書き上げた壮麗な交響詩です。小澤征爾が指揮するボストン交響楽団の演奏で収録。彼がオーケストラから絢爛たる響きを完璧なまでに引き出しているこのアルバムは、オーケストラ演奏の粋を聴くことのできる一枚といえるでしょう。
『千夜一夜物語』に題材を得て、エキゾティックな旋律や壮麗なオーケストレーションによって絢爛豪華な一編の音楽絵巻に仕上げられた《シェエラザード》。スペインの民謡や舞曲を巧みに採り入れて、色彩的な管弦楽法で書かれた《スペイン奇想曲》。リムスキー=コルサコフのオーケストラの名作2曲を収録したこのアルバムは、小澤征爾が指揮するボストン交響楽団とN.ヤルヴィ指揮のエーテボリ交響楽団の輝かしい演奏で収録しています。
スメタナの代表作である連作交響詩《わが祖国》は、チェコの自然や歴史を描いた全6曲から成る曲集です。特に第2曲の《モルダウ》は彼の作品のなかでも最も人気のある傑作で、単独でも演奏されます。チェコ出身の名指揮者クーベリックはこの作品を最も得意としており、5種類の全曲盤を遺しました。そのなかでも名盤とされているのがボストン交響楽団を指揮したこのディスクで、彼の祖国に対する熱い思いが溢れ出る演奏を繰り広げています。
制作・出演
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / エフゲニー・キーシン / カルロ・マリア・ジュリーニ / ボストン交響楽団 / モスクワ・ヴィルトゥオーゾ室内管弦楽団 / モーツァルト / ロンドン交響楽団 / ワレリー・ゲルギエフ / 小澤征爾制作・出演
キャスリーン・バトル / ジョン・オリヴァー / タングルウッド音楽祭合唱団 / フレデリカ・フォン・シュターデ / ボストン交響楽団 / メンデルスゾーン / 吉永小百合 / 小澤征爾 / 松本隆最高の音で楽しむために!
小澤征爾&ボストン響の初期の代表的名演の一つ。小澤の最も得意なレパートリーのひとつであるチャイコフスキーから、劇的な交響曲第5番を収録。第2楽章のカヴァロスキーによるホルン・ソロも印象的。
演奏至難なアイヴズの「交響曲第4番」と「宵闇のセントラル・パーク」を収録したアルバム。テンポもリズムも異なる2群に分かれたオーケストラを小澤が巧みにリードし、天才的な指揮ぶりを繰り広げている。
小澤征爾が最も得意とするチャイコフスキーの作品から、バレエ音楽「白鳥の湖」の全曲を収録。ボストン響の首席奏者たちの素晴らしいソロにも魅了される。小澤とボストン響が活発に録音していた頃の一枚。
制作・出演
エディット・マティス / ジュディス・ディキスン / スチュアート・バロウズ / タングルウッド音楽祭合唱団 / トマス・ポール / ドナルド・マッキンタイヤー / ベルリオーズ / ボストン交響楽団 / 小澤征爾小澤征爾がボストン響の音楽監督に就任した直後の73年10月に録音した「ファウストの劫罰」。ソリスト、合唱、大編成オーケストラを統率し、ベルリオーズ指揮者としての小澤の評価を世界に定着させた記念碑的録音。
デイヴィスはボストン響とロンドン響とで約20年の期間をおいて2種の全集を作っている。これは、最初の録音の方である。シベリウスのダイナミズムと抒情性とが見事にバランスされたスタンダードな名演である。
近現代ものにおいて絶大な力を発揮する小澤のR.シュトラウスだけに、非常に高い評価を得ている録音である。ボストン響を完全にコントロールし、細部のへの彫琢とスケール感とを併せ持った演奏を展開する。
小澤の珍しいバッハもので、師匠の斉藤秀雄をはじめ、ストコフスキー、ウェーベルン、シェーンベルク、ストラヴィンスキーと、編曲者の選定がいかにも小澤らしく、発売当時話題となった。無条件に楽しめる1枚だ。