制作・出演 : マリン・オールソップ
マクミラン:イゾベル・ゴーディの告白 オールソップ&ロンドン・フィル マクミラン(1959-)の出世作、「イゾベル・ゴーディのために決して歌われることのないレクィエム」です。宗教改革よりも前の時代、ヨーロッパ全土で吹き荒れた「魔女狩り」という風習がありました。今では集団ヒステリーの産物とも考えられていますが、当時のあまりの悲惨な状態は想像するだけで身の毛がよだつほどです。スコットランドでも1560年から1707年の間におよそ4500人の女性たちが裁判にかけられ命を落としました。1662年、イゾベル・ゴーディは女性13人で魔女の集会を催したことを告白。その赤裸々な内容は人々に衝撃を与え、結局のところ彼女は棒で殴られ、最期は絞殺されてしまったといいます。この音楽は冒頭では彼女の魂の平安を願うかのような、美しい音楽が与えられていますが、中間部では不協和音と暴力的な音が炸裂、オールソップはスコアを真摯に読み込み、この地獄絵図ともいえる情景を描きだしています。 他には、ジャズ的要素もたっぷりのアデス(1971-)の『室内交響曲』、とびきり楽しいヒグドン(1962-)の『パーカッション協奏曲』の2曲。全ての奏者渾身の演奏です!(ナクソス) 【収録情報】 ・マクミラン:イゾベル・ゴーディの告白 ・アデス:室内交響曲 Op.2 録音時期:2006年1月30日 録音場所:ロンドン、クイーン・エリザベス・ホール ・ヒグドン:パーカッション協奏曲 録音時期:2007年12月15日 録音場所:ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール カリー・コリン(パーカッション) ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 マリン・オールソップ(指揮) 録音方式:デジタル(ライヴ) Disc1 1 : MacMillan: The Confession of Isobel Gowdie [24:16] 2 : Ades: Chamber Symphony, Op. 2: I. [05:34] 3 : II. [03:26] 4 : III. [01:51] 5 : IV. [01:49] 6 : Higdon: Percussion Concerto [22:35] Powered by HMV
ナージャが自主制作盤で戻ってきた。初録音となるチャイコフスキーは破格の演奏。史上、これほど自由奔放に歌い、熱く燃え上がったものは皆無。アサドはナージャのための書き下ろし作品。異国情緒あふれた親しみやすい内容。臨場感一杯の音質も好感度大。