制作・出演 : ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団
ヴェルディ:序曲・前奏曲集ヴェルディ:序曲・前奏曲集
イタリアの巨匠リッカルド・ムーティ指揮のミラノ・スカラ座フィルによるヴェルディの華麗なるオペラの世界です。ムーティの確信に満ちたタクトは、引き締まった造形の美しさとエネルギッシュな感情表現、千変万化する色彩などヴェルディの音楽の深い美の真実を明らかにしています。音楽がどれほど激しく燃え上がっても流麗な歌心が損なわれることは決してありません。血沸き肉踊るヴェルディ・オペラのエッセンスが1枚につまった理想的な名盤です。
ベートーヴェン:交響曲第1番/交響曲第7番ベートーヴェン:交響曲第1番/交響曲第7番
90年代に入ってから力を注ぎ込んだミラノ・スカラ座フィルとのベートーヴェン・チクルスの第1弾。スカラ座の明るい音色を生かし、たっぷりとうたわせ、きりりと締めたジュリーニならではのベートーヴェン像。
ベートーヴェン:交響曲第2番/交響曲第8番ベートーヴェン:交響曲第2番/交響曲第8番
ミラノ・スカラ座とのベートーヴェン・シリーズの第2作目。美しいカンタービレで覆われ、澄明な響きに満ちている一方、堅固な構成美もたたえている。ジュリーニの完璧主義が、細部にまで行き渡っている。
ベートーヴェン:交響曲第4番/交響曲第5番「運命」ベートーヴェン:交響曲第4番/交響曲第5番「運命」
ジュリーニとスカラ座のオケによるベートーヴェン・シリーズも、残すところ「第9」のみとなった。回を追うにつれて、オケと指揮者の一体感が強まるが、イタリアのオケらしい豊かな歌と、つややかな美しい響きは変わらない。清澄さと重厚さが両立した名演。
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ジュリーニのゆったりとした、心に染み入る「英雄」。おそらく若きベートーヴェンが意図したであろう血気盛んな闘争心は表現されず、ジュリーニの独自の境地が示されている。遅めのテンポが、各楽器の動きを非常に明解にし、響きに立体感を生んでいる。
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