制作・出演 : ヨゼフ・シゲティ
ヨゼフ・シゲティ・ヴァンガード・コレクションヨゼフ・シゲティ・ヴァンガード・コレクション
発売元
日本コロムビア株式会社ハンガリーのヴァイオリニスト、シゲティ(1892〜1973)がヴァンガードに残した録音を集めた11枚組。もちろんすべて1940〜1950年代のモノ録音。バッハの「無伴奏」、ベートーヴェンのソナタ全曲に、モーツァルトのソナタ集、バルトーク(自作自演アリ)と共演したリサイタルのライヴなど、じつに盛り沢山の内容。また他のピアニストも、アラウやセルなどという豪華版。そうした巨匠たちの理知的でシャープなピアノに対して、シゲティは微塵も臆せず、ストイックで求心的な音楽を熱くひたむきに奏し続ける。
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータバッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
響きを倍音で軋ませ、難所ではテンポを立ち止まらせてまで一つ一つの音と克明に対峙する。無論ほとんど笑うことも艶めくこともないのだが、“真摯”の身振りが意外に音にまとわりつかないので音楽は見かけほど重くならない。この厳然の形、武骨だがすがしい。
シゲティ&バルトーク・ライブ・リサイタルシゲティ&バルトーク・ライブ・リサイタル
“好事家のための”を標榜するヴァンガードらしい、1940年に行なわれたふたりのビッグ・ネームの共演ライヴ。ワシントン国会図書館が所蔵するアセテート盤(78rpm)から直接おこしたとするマスターは音質的にも優れたもの。まさに歴史的な記録、傾聴に値する。
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