制作・出演 : ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
発売元
ユニバーサルミュージックロジンスキーが晩年の2年間に残した数種のステレオ録音は、当時も現在も人気の高い名曲揃いである。「運命」「未完成」は指揮者のコントロール力と吸引力を強く感じさせるとともに、作品の性格並びに作曲者のキャラクターの対照性を明確に描き分けている。
名指揮者ロジンスキーがウエストミンスターに残した録音からCD化されたもの。演奏者は当時の表記ではなく、今回は正式名のロイヤル・フィルに変更。非常にエネルギッシュで、生命感あふれる「新世界」。豊麗な響きは「グリーグ」でも美しく光っている。
ウエストミンスターの復刻盤もいよいよ佳境に入る。ロジンスキー芸術の中核ともいうべきワーグナーから4曲。バイロイト仕様のフル編成で聴かせる。アンサンブルの目も覚めるような精緻さ、成熟した歌いまわしの見事さ! (2)は身震いするほどの名演。
ロス・フィル、クリーヴランド管、ニューヨーク・フィルなどの音楽監督を務めたポーランド出身の名指揮者、ロジンスキーのワーグナー。速めのテンポですすめられる、とてもエネルギッシュでドラマティックな演奏。リハーサル風景つき。
ロジンスキー60代の録音。名指揮者というよりは名トレーナーとしての認識が強かったが、メリハリの効いた音楽作り、そういいとは言えない録音からあふれ出してくる色彩感覚など、なかなかのもの。耳のいい指揮者のもとで、オケが緊張しているのがいい。
ストコフスキーに認められて広く世に出たクロアチア生まれの名指揮者ロジンスキー晩年の録音だが、どの曲も存分にうたいこんだ演奏で、民族色豊かな熱っぽい演奏をくりひろげている。とりわけ、多彩な表情に彩られた『第2集』の演奏に強く心惹かれる。
発売元
ユニバーサルミュージック少し田舎っぽいがほのぼのとした暖かみが感じられるロジンスキーのウィンナ・ワルツ。それでいてときに熱っぽい瞬間もある。最後の「ばらの騎士」組曲はさすがというべき演奏。作曲者に対する共感とスコアの深い読みが感じられる。
やたらアクセントを強調し、ゴツゴツしまくるアーティキュレーション。頭の切れた軍楽隊指揮者って風に押しまくる、ひたすら硬く速めのテンポ。これまさにロジンスキー! 聴くと元気の出ること請け合い。コダーイに田舎臭い郷愁を求める人には向かず。
名盤の登場である。みごとなまでに強靭で緊密なアンサンブルが聴ける。骨太で直線的である一方、繊細な情感にもあふれているが、そこには一片の感傷もない。コーダまで一気に突き進むスピード感がたまらない。録音は古いがうまくCD化されている。