制作・出演 : ロバート・マクドナルド
12歳にしてズービン・メータ指揮するニューヨーク・フィルと共演し、「メニューインの再来」と絶賛され、以後リサイタルや名演奏家との共演で、若くして世界の楽壇を制覇した天才ヴァイオリニスト、五嶋みどりが珠玉の小品を華麗に弾ききったアンコール・ピース集。誰もが知っているあの名曲から、知られざる佳曲まで、五嶋みどりの水際立った演奏で楽しめる1枚です。
ヴァイオリン曲の中でももっとも美しい曲といわれるフランクのヴァイオリン・ソナタと、イギリスの作曲家エルガーによる、憂いを帯びた旋律が美しいソナタを、五嶋みどりが気品に満ちた表現で聴かせる1枚です。競合盤の多いこれらの曲の中でも、五嶋みどりによるこのアルバムは、あらゆる点で最右翼に位置するものということができるでしょう。いつもみどりと共演しているピアニスト、ロバート・マクドナルドとの息のあった表現が、この2曲の魅力を余すところなく伝え、また新しい魅力をも教えてくれるようです。
世界的ヴァイオリニスト五嶋みどりのソニー・クラシカルから10枚目となるアルバムは、演奏家活動20周年&みどり教育財団創立10周年記念してのリリースとなりました。フランスの作曲家の作品で固められた、エスプリにあふれた作品ばかりで、五嶋みどりのこぼれんばかりのグァルネリの美音を思う存分楽しめる、至福の1枚となっています。特にプーランクは近年人気の高まってきた作品ですが、この作品の決定的解釈と言っていい、すばらしいインスピレーションにあふれた演奏が繰り広げられています。
五嶋みどりの2枚組ベスト・アルバム。1枚目に無伴奏作品とピアノ伴奏曲、2枚目にオーケストラとの共演が収められている。20年前に17歳で録音したパガニーニの「カプリース」の早熟ぶりにあらためて驚くとともに、2005年録音のバッハでの熟達に感心する。
パッション迸らせる強奏から弱奏に鎮めていく際にも、ピンと張り詰めたウタの息が途切れず音楽が濃密に息づいて艶やかに起伏する。ことさらな身振りで耳が白けることはない。その幽かな響きの濃やかさに、バッハとバルトークの音楽が耳の奥底で重なりあう。★
90年のカーネギー・ホール、オープン100周年を祝う歴史的な舞台でニューヨーク・デビューを飾った、感動的なリサイタルの模様を捉えたライヴ録音。まさに入魂のコンサートだ。
《ベスト・クラシック 100》から人気作を選んでハイブリッド盤化したシリーズ20点からの1枚。若くして世界に認められた五嶋みどりが、高いテンションで華麗に弾いたアンコール・ピース集。