近頃ハイドンが面白くなった。オリジナル楽器の演奏家たちの活躍が一番の要因に違いないが、その意味においてこのピアノ・トリオも面白い。余韻の短いフォルテピアノによる緩徐楽章の流れのつくり方、アレグロ楽章の躍動感、すべてが余裕さえ感じさせる。