制作・出演 : ワレリー・ゲルギエフ
ゲルギエフのライヴ録音した全集からの1枚。7曲ある交響曲の中で最もポピュラーな2曲をカップリングしている。ゲルギエフの熱気にぴたりとついて行くロンドン響の優れた機能性が見事に合致した演奏だ。
ゲルギエフがマリインスキー劇場管の首席指揮者に就任して2年後に録音されたアルバム。オペラ、バレエ、コンサートなど、同オーケストラと精力的な活動をしていた時期で、彼の熱気が伝わってくる演奏となっている。
当時39歳のゲルギエフが、マリインスキー劇場管と初めて行なったラフマニノフ交響曲の録音を収録したアルバム。ロシア的情緒を希薄にし、清新なロマンティシズムと抒情美を構築している。
「悲愴」は、2種あるゲルギエフの録音のうち最初に録られたもの。「悲愴」というタイトルに表された文学的表現を追求したかのような、濃密なロマンティシズムに彩られた熱演で話題になった。「ロメオ」も同様に濃密さが際立った演奏だ。
二つのオーケストラによる合同演奏ということで大きな話題を呼んだ録音だ。ゲルギエフの主張する“戦争交響曲”の中核をなす作品で、質・量ともにスケールの大きな、燃焼度の高い演奏が展開する。
ストラヴィンスキーの出世作、めくるめくような音色とリズムが革新的だった「火の鳥」と、やはり独得の音色感に貫かれたスクリャービンの「プロメテウス」の組み合わせ。ゲルギエフの本領発揮の快演が満喫できる。
「くるみ割り人形」が初演された、文字どおり“本場”の演奏だ。ゲルギエフがダイナミズムと抒情性、さらに次々と繰り出される美しいメロディをチャーミングに描き分けていて、この曲の魅力をたっぷりと伝えている。
レーピンがゲルギエフと初めて共演した演奏会のライヴ録音。ミヤスコフスキーは20世紀前半に活躍したソ連の作曲家で、この作品は完全に後期ロマン派の作風だ。どちらもレーピンの上手さが光っている。
近代管弦楽法の粋を尽くしたような豪華な「シェエラザード」に、ボロディンとバラキレフの2曲を加えた、オリエンタリズムあふれる一枚。ゲルギエフの渾身の演奏が、極彩色の世界観を楽しませてくれる。
待望のゲルギエフの「春の祭典」という、大きな話題を呼んだアルバム。バーバリズムそのものといえる野性味あふれたストラヴィンスキーと、めくるめく音の絵巻を堪能させてくれるスクリャービンだ。
最高の音で楽しむために!