制作・出演 : 中島美嘉
話題の映画『NANA』の主題歌となるメロディアスなパンク・ロック「GLAMOROUS SKY」をはじめ、劇中で実際使われている楽曲や、『NANA』からインスパイアされた楽曲などを収録した全6曲入りのミニ・アルバム。
ヒット・シングル満載のセカンド・アルバム。持ち前の濃密な歌い口はいよいよ完成間際といった感があり、これより上手くなると逆に彼女の立ち位置は危うくなる。スウィングやR&Bをやっても全然スカしていない。センスというより性格だね。鹿児島女ここにあり。
「接吻」のカヴァーも好評な中島美嘉のシングルは、中島流スタンダードというべきファンタジック・ポップ・バラード。人気アニメ『機動戦士ガンダムSEED』のエンディング・テーマだ。
「WILL」「ONE SURVIVE」など、ヒット・シングル5枚を含む(まるでベスト盤みたいな)ファースト・アルバム。アッパーなダンス・チューンにもトライしているが、やはり彼女の声には、たおやかなバラード・ナンバーがよく似合う。「AMAZUNG GRACE」のカヴァーも。
ファースト・アルバムが大ヒットしたシンデレラ・ガール、中島美嘉の5枚目のシングル。雰囲気のある人だし、歌もうまいし、ドラマ『天体観測』の主題歌となれば売れないほうがおかしいが、R&B系の曲だけに、もっとディープな仕上がりがいいなと思うのは僕だけ?
ドラマ・デビューにCDデビュー、声を聴くに実力才能を兼ね備えた大物といった感じ。彼女のファルセットの使い方は自然で嫌味がなく、ムーディな曲風に雰囲気ある歌声とメロディが生きる。本人作詞のカップリングにも、芯の太さある女性の風格が。★
声の質感からしてシックでメロウな曲のほうが似合うと思われていた中島美嘉だが、今作では軽快なポップ・チューンを明るく歌い上げ技量の深さを見せてくれた。さらに幅を広げていく意欲を感じる春らしい楽曲。やっぱ次世代の“歌姫”の称号は彼女のものに?