制作・出演 : 五代目
NHK落語名人選29 ◆ラーメン屋 ◆青空おばあさんNHK落語名人選29 ◆ラーメン屋 ◆青空おばあさん
古典演目で修行を積んだあと、新作落語で芸道をきり開いていった今輔師。ここで聞かれるのは、いずれも師の口調や動作を念頭において書かれた代表作だけに、実にいい味している。師の枕からは、その時代が読めるし、十八番の「おばあさんもの」もさすが!
NHK落語名人選32 ◆品川心中 ◆お化け長屋NHK落語名人選32 ◆品川心中 ◆お化け長屋
昭和36年と34年の録音だから、どちらも倒れる前のもので、師の見事な、計算を超えた芸、演技を超えた術が楽しめます。どちらかと言えば、やっぱり(1)でしょうか。とにかく遊女物はうまい。客との絡みが“まんま”なんであるね。やらせがない。えらい。
NHK落語名人選46 ◆つき馬 ◆佃祭NHK落語名人選46 ◆つき馬 ◆佃祭
芝の生まれという正統派(?)の江戸っ子らしく、歯切れよく早いテンポでたたみ込んでくるところが実に気持ちいい。二ツ目時代に「女郎買いのことなら照蔵に訊け」と大師匠たちに言わせたキャリアを、これから生かそうという時代に死んだのはまことに残念。
NHK落語名人選64 ◆薮入り ◆もう半分NHK落語名人選64 ◆薮入り ◆もう半分
明治31年生まれの今輔の最晩年の放送録音で、それぞれ70年と69年の収録。明治の親の子を思いやる人情の機微をおもしろおかしく聞かせる。さっぱりとした語り口のモダンなスタイルが楽しい。(2)は『五杓酒』の別名を持つ人間の恐さを描いた怪談調。
NHK落語名人選99 ◆天災 ◆大工調べNHK落語名人選99 ◆天災 ◆大工調べ
長屋噺で職人が登場する咄を得意にした柳朝ならではの二題。心学の紅羅坊名丸先生と職人の八五郎のやり取りの「天災」、因業大家と大工の与太郎と政五郎の口論の「大工調べ」(前半)を演じている。師匠の彦六とは異なり、威勢のいい口調が気持ちいい。