制作・出演 : 五嶋みどり
最高の音で楽しむために!
五嶋みどり15歳の時の録音。とりわけパガニーニが素晴らしく、表情の付け方や間合い、ボーイング、指使い、いずれもすでに高度なテクニックを身に付けていることが分かる。彼女の本領発揮といったアルバムだ。
12歳にしてズービン・メータ指揮するニューヨーク・フィルと共演し、「メニューインの再来」と絶賛され、以後リサイタルや名演奏家との共演で、若くして世界の楽壇を制覇した天才ヴァイオリニスト、五嶋みどりが珠玉の小品を華麗に弾ききったアンコール・ピース集。誰もが知っているあの名曲から、知られざる佳曲まで、五嶋みどりの水際立った演奏で楽しめる1枚です。
長く待ち望まれていた、五嶋みどりのモーツァルトです。日本が世界に誇るヴィオラ奏者である今井信子と、北ドイツ放送響、パリ管弦楽団、フィラデルフィア管弦楽団などを手中に収めた巨匠エッシェンバッハというこのうえなく豪華な共演陣を得て、みどりの美音が時に華麗に、時に艶かしくメロディを奏でていきます。未完の断片から、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタの一部借用といった手段を用いてフィリップ・ウィルビーによって再構成されたヴァイオリンとピアノ、管弦楽のための協奏曲ニ長調は競合盤も少なく、エッシェンバッハのピアノとみどりのヴァイオリンが美しく歌い交わす様はまさに聴きものです。
ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストは必ずとりあげるパガニーニの難曲を、現代最高のヴァイオリニストのひとり、五嶋みどりがついに録音! と、当時大きな話題を提供したアルバムです。ヴァイオリン音楽のなかでももっとも演奏至難な作品と言われるソロ・ヴァイオリンのためのこの曲を、唖然とする技巧、泉のように湧き出る自然な音楽性で弾ききったみどりの演奏にはもはや完璧の二文字しか思い浮かばないほどです。
長く待たれていたみどりのチャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲の録音がついに実現!しかもバックをつとめるのは世界最高の指揮者とオーケストラ、クラウディオ・アバド指揮するベルリン・フィルというのですから豪華このうえない組み合わせといえましょう。五嶋みどりのヴァイオリンという至宝の銘器との組み合わせは、まさしく音楽ファンにとっては夢の共演というにふさわしいでしょう。カップリングのショスタコーヴィチともども、長く語り継がれることは間違いないアルバムです。
ヴァイオリン曲の中でももっとも美しい曲といわれるフランクのヴァイオリン・ソナタと、イギリスの作曲家エルガーによる、憂いを帯びた旋律が美しいソナタを、五嶋みどりが気品に満ちた表現で聴かせる1枚です。競合盤の多いこれらの曲の中でも、五嶋みどりによるこのアルバムは、あらゆる点で最右翼に位置するものということができるでしょう。いつもみどりと共演しているピアニスト、ロバート・マクドナルドとの息のあった表現が、この2曲の魅力を余すところなく伝え、また新しい魅力をも教えてくれるようです。
世界的ヴァイオリニスト五嶋みどりのソニー・クラシカルから10枚目となるアルバムは、演奏家活動20周年&みどり教育財団創立10周年記念してのリリースとなりました。フランスの作曲家の作品で固められた、エスプリにあふれた作品ばかりで、五嶋みどりのこぼれんばかりのグァルネリの美音を思う存分楽しめる、至福の1枚となっています。特にプーランクは近年人気の高まってきた作品ですが、この作品の決定的解釈と言っていい、すばらしいインスピレーションにあふれた演奏が繰り広げられています。
若くしてジュリアード音楽院に学び、そのキャリアをスタートさせた五嶋みどりが、活動初期に共演したズービン・メータと組んでレコーディングしたのは、待望のシベリウスのヴァイオリン協奏曲でした。フィルアップのブルッフとともに、ヴァイオリンのための幻想的な協奏的作品を、イスラエル・フィルという絶妙のバックを得て、彼女は実に美しい演奏を繰り広げています。
制作・出演
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 / クラウディオ・アバド / ズービン・メータ / ニューヨーク・フィルハーモニック / パガニーニ / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / マリス・ヤンソンス / ロバート・マクドナルド / 五嶋みどり五嶋みどりの2枚組ベスト・アルバム。1枚目に無伴奏作品とピアノ伴奏曲、2枚目にオーケストラとの共演が収められている。20年前に17歳で録音したパガニーニの「カプリース」の早熟ぶりにあらためて驚くとともに、2005年録音のバッハでの熟達に感心する。
パッション迸らせる強奏から弱奏に鎮めていく際にも、ピンと張り詰めたウタの息が途切れず音楽が濃密に息づいて艶やかに起伏する。ことさらな身振りで耳が白けることはない。その幽かな響きの濃やかさに、バッハとバルトークの音楽が耳の奥底で重なりあう。★
90年のカーネギー・ホール、オープン100周年を祝う歴史的な舞台でニューヨーク・デビューを飾った、感動的なリサイタルの模様を捉えたライヴ録音。まさに入魂のコンサートだ。
アバド&ベルリン・フィルというこの上もないバックを得て、極上のチャイコフスキーを奏でた、五嶋みどりの代表作のひとつ。ショスタコーヴィチの協奏曲ともども、記憶にとどまる名盤。