制作・出演 : 仲道祐子
ピアノ愛奏曲集ピアノ愛奏曲集
仲道祐子は幅広い分野で活躍する多才なアーティストである。しかし、2007年秋に収録されたこのCDを聴いて、完璧な基礎技術の上に積み上げられたクラシックのピアニストとしての比類なき資質にほとほと感服した。優れたピアノ小品集として強く推薦したい。★
ブラジルの魂 ?ニャタリ・ギター作品集?ブラジルの魂 ?ニャタリ・ギター作品集?
ニャタリ(1906〜88)は、ブラジルの匂いのする楽曲をさまざまなジャンルで、生涯にわたって書いた人。いわゆるクラシック作品を集めたわけだが、高い芸術性と親しみやすさを併せ持った彼の作風の概要がつかめる仕掛け。その魅力を、名手・尾尻の快心の演奏とともに。★
誰かが私を愛してる誰かが私を愛してる
仲道祐子の2年半ぶりの新作は、アメリカン・アルバム。少女時代をアメリカで過ごした彼女が、ガーシュウィンやコープランドなどの作品でノリのよい楽しげな演奏を聴かせてくれる。
ムーン・ライト・ソナタムーン・ライト・ソナタ
ドイツ生活の長い仲道にとってお気に入りのレパートリーでもあるベートーヴェン。比較的平易な変奏曲もあれば難曲「ワルトシュタイン」もあるという選曲は、重厚感や技量云々でなくベートーヴェンをいかに歌うかに焦点があるようだ。
トルコ行進曲トルコ行進曲
ドイツでの修業期間が長かった仲道祐子は、96年から日本での本格的なソロ活動を始めた。このモーツァルト・アルバムに聴く演奏では、彼女の素直な感性が現れ、自然な流れが作られている。粒立ちの良いタッチ、細部のニュアンスづけへの工夫も注目される。
センプリーチェ/仲道祐子センプリーチェ/仲道祐子
86年以来、ドイツに学び、シルデ氏のもとで研鑚を重ねてきた仲道祐子のデビューCD。これからの活躍が期待される大型新人だ。本人も仕上がりには満足というこの演奏は、自然な音楽の流れのなかに、きめこまかなピアニズムと表情豊かな歌を聴かせる。
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