制作・出演 : 佐々木悌二
アイ・ウィッシュ・ユー・ラブアイ・ウィッシュ・ユー・ラブ
通算3枚目、しかし、ピアニストとして知られた斉藤にとって、初のヴォーカル・アルバム。もともと弾き語りをしていたが、最近までピアノに専念していた。歌うことでピアノも光り、情感あふれるダイナミックな作品となった。和製カーメン・マクレエの佇まい。
オール・オブ・アスオール・オブ・アス
リーダーの渡辺文男はなんと69歳。年齢を感じさせないファンキーなドラムが印象的だ。吉田桂一のピアノはゆったりとしたグルーヴで渡辺と完璧マッチ。佐々木悌二のベースが二人を結びつける。大人の男のジャズだ。録音も生々しく聴く者に迫ってくる。
ミスティ・ナイトミスティ・ナイト
デクスター・ゴードンばりの音色とフレージングで、いまや貴重なバップ・テナーを信奉する安保(1963〜)のリーダー第2弾。バリー・ハリスの流れを汲む太田寛二を含むレギュラー・カルテットで、タッド・ダメロンやジミー・ヒースといった名手たちの佳曲を鮮やかに聴かせる。★
ミュージック・フォーエバーミュージック・フォーエバー
ハード・バップを信奉するピアニスト、吉田桂一の初リーダー作。吉田は63年生まれ。最もソニー・クラークから影響を受けた。これは10年近く続けているレギュラー・トリオによる録音。彼の演奏を聴くと、ハード・バップをこよなく愛していることがわかる。
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