制作・出演 : 佐々木秀実
生きてりゃいいさ生きてりゃいいさ
TVのコメンテーターとしても活躍するシャンソン歌手、佐々木秀実のシングル。河島英五が加藤登紀子に書き下ろした名曲のカヴァーで、長年コンサートで歌い続けてきた彼女ならではの味わい深い仕上がりとなっている。
HIDEMIHIDEMI
“佐々木秀実”でしかない、シンガーへと向かう里程標のようなアルバム(2007年リリースの再発)。一見、蠱惑的な妖しい雰囲気を漂わせながら、語りと歌とが渾然一体となったその歌唱は見事に正統派であり、集められたシャンソンの定番、12編の愛の歌はどれも聴きごたえ十分だ。
聞かせてよ愛の言葉を聞かせてよ愛の言葉を
そんな言葉などありはしない“女装の麗人”のたとえがしっくりくるジャパニーズ・シャンソンのシンガー、佐々木秀実。日本語と仏語で歌い分けられる名曲「聞かせてよ愛の言葉を」は、まさに日本のシャンソンにしかできない濃密な湿度感から生まれた佳唱だ。
聞かせてよ愛の言葉を聞かせてよ愛の言葉を
“ヌーヴェル・シャンソン”だろうが、歌に対する思いは先人たちに劣らない……そんな気持ちを誇示するような、誠意ある歌唱とアレンジにある種の凄味を感じる。イタリア語、ポルトガル語、フランス語、さらにはギリシャ語までを原語で歌っているのも“姿勢”の表われか。
PREV1NEXT