制作・出演 : 北山たけし
北島三郎門下の男性歌手が、デビュー7周年を記念して発表した4作目のアルバム。これまでに発売されたシングルをベースに、書き下ろしの新曲を加えて、日本全国を巡るトータル・アルバムに仕上げられている。自らも体験しているであろう日本各地の情景への愛着を歌声で伝えてくれる。
デビュー7年目となる北山たけしの、2010年発表作品。挫折しかけた男が、高千穂峡の雄大さを前に再生へと決意新たにする……、そんな自身にも重なる男臭い心情を力強く歌い上げた勝負作。オリジナル・カラオケとメロ入りカラオケを含む全5トラック収録。
サブちゃんを思わせる大きなスケールの演歌と思ったら、徳島の“剣山”に男の人生を重ねた曲の作曲はなんと北島三郎(原譲二)だった。「剣山」は若々しくストレートに、内に秘めた思いを歌う「瀬戸内海」は陽性の声で気持ちよく歌い上げている。
8年におよぶ北島三郎の付き人修業を経て、2004年に「片道切符」でデビューした演歌歌手の北山たけし。その歌声には色男風の甘さがあり、ホスト感覚の演歌に思わせる味。「男の出船」「男の拳」などで気張って歌うが、にじみ出す色気が魅力になっている。
北島三郎ファミリーの演歌歌手、北山たけしの5枚目となるシングル。入道崎、カンカネ洞、大桟橋といった秋田の名勝を盛り込んだ壮大な歌詞を、ロマンあふれる力強い歌声で綴った叙情演歌だ。
ヒット・シングル「ふるさとの夕陽」「男の拳」をメインに書き下ろしのオリジナル曲、舟木一夫のカヴァー曲など郷愁あふれる曲でまとめたサード・アルバム。深い響きの低音から伸びやかな高音までフルに活かしたダイナミックな歌唱がたっぷりと楽しめる。
大志を抱いて、古里を後にした男。望郷の念をかみしめながらも、自分が選んだ道を突き進むんだという熱い思いを、弦楽器の響きを生かした華やかな曲調に乗せた。力強い高音と豪快なコブシが効果的だ。「歌手を目指し、故郷の福岡・柳川から上京した自分の生き方と重なると同時に、多くの聴き手にとっても、共感できる心情が描かれていると思う。『皆さんにも、こんなことありましたよね』と語り掛ける気持ちで表現しています」と北山は語る。これまで一貫して、夢に向かって生き抜こうとする男性像を表現してきた。「勇壮な曲が大好きで、子供のころから、男歌ばかり歌ってきた。この路線が、北山演歌の魅力として定着してくれればうれしい」高校中退後、尊敬する北島三郎に弟子入り。8年間の付き人生活を経て、2004年にデビューした。それからは順風満帆。同年、日本レコード大賞の新人賞に輝き、翌05年からは2年続けてNHKの「紅白歌合戦」にも出場した。「大スターのファンに対する優しさ、スタッフへの気遣いなどを、付き人として間近に見てきた。そこで学んだものが、僕の糧となっている」と力を込めた彼の言葉に象徴される1曲だ。
前作からほぼ1年ぶりの2ndアルバム。シングル「男の拳」「男の出船」「片道切符」はもちろん、初顔合わせの作家陣による書き下ろしや水原弘のカヴァーなどが力強い歌唱で味わえる。
北島三郎ファミリーの若手として注目される北山たけしの3rdシングル。前作から続く“男”シリーズで、これまで通り直球ド真中の演歌ソング。男らしさの裏に見え隠れする“哀愁”が実に魅力的だ。