制作・出演 : 外山雄三
外山と徳山の作品は、民族的素材を“モロ”に使ったショウ・ピース。聴いて面白いのは西村の2つの作品。二十弦箏を使った「樹海」の繊細な響き、そして西村チックでなんとも分厚く精力的な「鳥のヘテロフォニー」。オケはもう少し頑張って欲しいけど。
N響の前身である日響の専任指揮者として活躍した尾高尚忠を記念してN響が制定した尾高賞。その受賞作から、三善晃の「響紋」のほか、西村朗や細川俊夫ら若い世代の作品を聴く。
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キングレコード株式会社N響の前身である日響の専任指揮者として活躍した尾高尚忠を記念してN響が制定した尾高賞。その90年代後半の受賞作を聴く。ベテランの林光から若手の藤家渓子まで多彩な顔ぶれ。
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ユニバーサルミュージック人気ソプラノ佐藤しのぶの幅広い歌唱力を味わえる選曲。声にドラマティックな厚みを加えてきた近年の彼女による最良の成果がプッチーニの見事なアリアに結実している。一方新録音の(13)(14)など、ミュージカルとしてはもう少し軽やかな表現が欲しいところ。
佐藤しのぶのデビュー15周年を記念して再発売される7点中の1点。彼女の名曲アルバム第2弾で、紅白出場曲「オン・ブラ・マイフ」を収録。サポートは外山雄三指揮NHK交響楽団。
外山の作品は、確かにその指揮活動ほどには知られていない。これは60〜80年代の作品。まず聴こえてくるのはオケの手慣れた扱い。次に典型的な民族的素材、音楽の手慣れた定石。ある種、職人的な作曲手腕。でも“日本の国民音楽”ってこういうの?
最近というか今頃、音楽学者たちが日本の20世紀音楽を整理し始めている。これは61年録音の再発売。武満、外山とそれ以前の世代の音楽。むろんすべての傾向を網羅してるわけではない。時の流れは恐ろしい。私たち現代の聴衆はこれを楽しんで聴けるか?
86年日本に旋風を巻き起こしたブーニンの東京ライヴ。強靭なタッチを生かして、2曲の協奏曲を堂々と弾きまくっているという感じの演奏であり、時に粗削りだが、彼の若い個性がほとばしっている。ピアノの音が特に鮮明に捉えられた録音。